横浜FM、柏で活躍の元韓国代表ユ・サンチョル氏が亡くなる。享年49歳。日韓W杯ベスト4進出、Jリーグ完全制覇&連覇に貢献
2002年の日韓W杯、ポルトガル代表戦でゴールを決める韓国代表のユ・サンチョル氏。(Photo by Andreas Rentz/Bongarts/Getty Images)
両クラブが公式SNSで哀悼の意。
Jリーグの横浜F・マリノスと柏レイソルで活躍した元韓国代表MFユ・サンチョル氏(柳想鐵 Yoo Sang-chul)が6月7日午後7時頃、すい臓がんのためソウル市内の病院で亡くなった。享年49歳。
ユ・サンチョル氏は現役時代、フォワードを主戦場に、中盤、最終ラインまでこなすまさにオールラウンダーとして活躍。1999年に横浜FMに加入すると、2000年のJリーグ・ファーストステージ優勝に貢献。2001年には当時の西野朗監督に請われて、柏へ移籍。ホン・ミョンボ、ファン・ソノンとの韓国代表トリオを結成した。そして2002年の日韓ワールドカップ(W杯)の韓国代表にも選ばれ、ポルトガル代表戦(〇2-0)でゴールを決めるなどベスト4進出に貢献した。韓国代表通算124試合・18得点。
さらに2003・2004年、岡田武史監督のもと横浜FMで再びプレーして、リーグ完全制覇と連覇を果たしている。
現役引退後は2011年から大田シチズン、2017年から全南ドラゴンズ、そして2019年に仁川ユナイテッドFCで監督を務めた。しかしすい臓がんが発覚し、2019シーズンを最後に闘病生活に入っていた。2020年3月には来日し、日産スタジアムで横浜FMサポーターに元気な姿を見せて、あいさつをしていた。
横浜FMは公式ツイッター(@prompt_fmarinos )で「ユ サンチョルさん(1971-2021) #fmarinos(横浜F・マリノス)では、4シーズンでリーグ戦80試合出場(30ゴール)を記録し、リーグ2連覇に貢献されました。 昨年のホーム開幕戦で日産スタジアムに凱旋した際の『また皆さんとお会いしたい』という約束を実現できず残念です。 ご冥福をお祈りいたします」、柏レイソル(@REYSOL_Official )は「非常に悲しいお知らせとなります。元韓国代表でJリーグでも活躍されたユ サンチョル氏が逝去されました。柏レイソルでは2001から2002シーズン途中までリーグ戦33試合で14得点と大きく貢献、近年は闘病中であることを公表し、最後まで戦い続けられました。心よりご冥福をお祈りいたします」と、それぞれ哀悼の意を表明している。
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[文:サカノワ編集グループ]