なぜボーフムは浅野拓磨を獲得したのか?強化責任者が狙いを説明
浅野拓磨。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
3シーズンぶりのドイツ復帰。「アサノが選んでくれて嬉しく思う」“特別休暇”で7月上旬合流へ。
再三にわたる給与未払いを理由にセルビア1部パルチザン・ベオグラードを退団してフリーになっていた日本代表FW浅野拓磨が6月23日、ドイツ・ブンデスリーガ1部へ新シーズン昇格するVfLボーフムに加入することが決まった。クラブが公式サイトで、また本人もSNSで発表した。
ボーフムはかつて小野伸二(北海道コンサドーレ札幌)、鄭大世(FC町田ゼルビア)、乾貴士(SDエイバル)、田坂祐介(川崎フロンターレ強化部スカウト)が在籍していたクラブ。昨季ブンデス2部リーグ21勝4分9敗の勝点67で優勝を果たし、12シーズンぶりの1部昇格を果たした。
クラブは公式サイトで浅野のプロフィールとともに、今回フリーとして移籍金「ゼロ」で獲得できたと報告。そして強化責任者であるスポーツ担当マネネジングダイレクターのセバスチャン・シンジエロルツ氏は「アサノがボーフムを選んでくれて嬉しく思います」と語るとともに、獲得の狙いを語っている。
「彼は国際的な経験をたくさん積んでいて、ブンデスリーガでありドイツのサッカーをよく理解しています。アサノはオフェンシブなポジションで、フレキシブルにプレーすることができます。そして得点力が高い。日本での特別な休暇を過ごしたあと、7月初旬に合流します」
そのように今回の騒動と日本代表シリーズの戦いを経て、心身をしっかりリフレッシュしたあと、チームに合流するそうだ。
浅野はサンフレッチェ広島からイングランド・プレミアリーグのアーセナルFCに完全移籍したあと、レンタルでVfBシュツットガルト、ハノーファー96でプレー。そして2019-20シーズン、パルチザンに移籍。昨季はリーグ18ゴールを決める活躍を見せていた。
そして今回、3シーズンぶりとなるドイツ復帰を果たしてみせた。ジャガーが再びゴールを貪欲に目指し、ブンデスリーガのピッチを駆け抜ける。
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[文:サカノワ編集グループ]