「僕の息子かと」長谷部誠が驚く!フランクフルト、グラスナー新体制の船出は順調
フランクフルトの長谷部誠。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「ピッチ上のみならずドレッシングルームでもお手本にならなければいけないし、そうなりたいと思っています」
ドイツ・ブンデスリーガ1部アイントラハト・フランクフルトの元日本代表キャプテン長谷部誠が7月20日、クラブの公式サイトに登場し、オリバー・グラスナー監督を迎えてのプレシーズンの序盤2週間を振り返るとともに、今季にかける意気込みを語っている。
リーグ最年長37歳の長谷部はこれまでの合宿などを経て、「体調はとても良く、チームも順調です。新監督を迎えて選手全員がゼロからのスタートとなります。私も居場所を確保するために努力しなければなりません」と語る。
そして昨季VfLヴォルフスブルクを率いてCL(UEFA欧州チャンピオンズリーグ)圏内4位入りを果たし、今季からフランクフルトで指揮を執ることになったグラスナー新監督について、「2週間半、攻守両面で細かい作業をしてきました。彼の人柄には、とても感銘を受けています。その点は私にとって、非常に重要な要素。とてもオープンでコミュニケーション能力も高く、彼の哲学とアイントラハトの哲学について、じっくり話をしてきました」と言う。
また、チームには多くの若手選手がいる。シーズン中に38歳になる長谷部は次のように驚く。
「イカれていますよ。16歳の選手が一緒ですから、私の息子かもしれませんね(笑)。例えば、アリ・アクマン(19歳)はいつも私の後ろでウォームアップをしていて、私がどのようなエクササズをしているのかを見ています。ドレッシングルームでは私の所作をじっと見守っています。ピッチ上のみならずドレッシングルームでもお手本にならなければいけないし、そうなりたいと思っています」
確かに22歳差……。親子であっても不思議ではない年齢だ。
そして「現役引退」のテーマについては、もう、あまり触れない――。流れに身を委ねるという考えである。
「キャリアの終わりは見えていません。さらに成長して、ポジションを掴みたいと思っています。実は1年近く前から、この夏にキャリアを終えるつもりでいました。しかしプランはいつでも変更できます。何より私は健康ですし、コンディションが良ければサッカーを続けられます」
つまり、ここ数年のように、何があるかは現時点では誰も分からない。ただ、変わらず日々の練習、目の前の準備から真摯に取り組む。その姿勢を長谷部は2021-22シーズンも貫く。
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[文:サカノワ編集グループ]