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長谷部誠が新体制初陣で先発、ポジションは?フランクフルトのキャプテンマークを託される!

長谷部誠。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ヴィースバーデンと練習試合、システムは4-2-3-1。グラスナー監督その理由を語る。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部アイントラハト・フランクフルトが7月10日、プレシーズンの初陣として、トレーニング施設のドイチェバンクパークにて、3部リーグのSVヴェーエン・ヴィースバーデンと練習試合を行った。オリバー・グラスナー監督を迎えての初の実戦形式。リーグ最年長37歳の長谷部誠は先発で起用されて、キャプテンマークも託された。

 注目されたシステムは4-2-3-1。移籍が噂された10番をつけるセルビア代表MFフィリップ・コスティッチ、新加入の19歳のトルコ人MFアリ・アクマン、期待される22歳のFWラフナール・アヘらも1本目(前半)に出場。そして長谷部はボランチの一角を担った。

 ただビルドアップ時には、ボランチのどちらかがセンターバックの間に落ちて扇の中心になる形に。長谷部は頻繁に最終ラインまで下りて起点役を担う。

 一方、守備時には状況に応じて高い位置までプレッシングもかける。

 そのベテランと若手混成のメンバーで臨んだ前半45分間は、モロッコ代表MFアイメン・バルコクがPKを決めて先制。チャンスも作っていったが、相手のほうが決定的と言えるシーンの数では上回った。

 長谷部は周りの若手らに単調な攻撃のテンポを変えるため、“ここでラインを上げるように”と駆け上がりながら指示を出すシーンも見られた。

 後半は長谷部やコスティッチら9人を交代。より若手中心の構成となった。

 ところが後半45分間に、スピードで背後を突かれ、クロスからのヘッド、そして中央突破と――やや不甲斐ない内容で3失点を喫して、トータルスコア1-3で敗れた。

 昨季VfLヴォルフスブルクで4位に食い込みUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場権を得て、そしてフランクフルトに“移籍”してきたオーストリア人グラスナー監督は公式サイトで、次のようにコメントしている。

「多くの知見を得られました。とはいえテストマッチだからと言って、負けて満足することはありません。選手はこの1週間、非常にハードなトレーニングを積んできており、批判などしません。とても熱心でしたし、いくつか組み立てが機能しなかったので、より精査して、今日出た課題もトレーニングに生かしていきます」

 また、フランクフルトのベースとなりつつある3バックを基本形にする考えを示唆していたが、今回4バックを採用した。その理由も語る。

「(チームにとって)とても久しぶりに4バックでプレーしたのは、今回、特に中央の選手が不在だったためです。それでも前半はオフェンス面でいいシーンも作れました。ただゴールは一つに終わり、すべてが思い通りに行ったとは言えませんでした」

 EURO2020に臨んだ7人と6月の国際Aマッチ期間の活動に参加した日本代表MF鎌田大地らは、まだオフ期間となっている。

 まずはキャプテンに任命された長谷部。グラスナー監督のスタイルを理解し、選手に伝えていく役割を担うことになりそうだ。

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[文:サカノワ編集グループ]