なでしこ散る、スウェーデンに1-3。東京五輪、完敗。田中美南2戦連続ゴールも…
スウェーデン戦で2試合連続ゴールを決めた日本の田中美南。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
一時は主導権を握る。しかしホスト国としてインパクトを残せず。
[東京五輪 準々決勝] 日本女子代表 1–3 スウェーデン女子代表/2021年7月30日/埼玉スタジアム2002
東京オリンピック・サッカー女子の準々決勝、なでしこジャパン(日本女子代表)は1-3でスウェーデン女子代表に敗れ、今大会から姿を消した。田中美南が2試合連続ゴールを決めて一時追い付いたものの、終わってみれば完敗――。この秋に日本初の女子プロサッカー、WEリーグの開幕を前に、ホスト国としてインパクトを残すことはできなかった。
FIFA(国際サッカー連盟)ランキングは、日本が10位、スウェーデンが5位。
日本はGLを1勝1分1敗の3位で終え、辛うじて準々決勝に進出(3位の3チーム中2チームが勝ち上がれる)。一方、スウェーデンはアメリカに3-0の勝利を収めるなど3連勝で1位突破を果たした。
試合は開始早々から高さ、強さ、さらにスピードでも上回るスウェーデンに攻め込まれる。なでしこジャパンは何度かカウンターを試みたもののハマらず、7分、コーナーキックの流れからのクロスを、マグダレナ・エリクソンにヘッドで押し込まれた。
スウェーデンは守備を固めてカウンターを狙う形に。それに対し、日本が反撃を開始。
すると27分、なでしこは右サイドから打開。清水梨紗が高い位置で起点となって縦パスを放つ。そして抜け出した長谷川唯の針の穴を通すようなクロスを、ファーサイド田中が合わせて同点とした。
さらに30分すぎ、岩渕のスルーパスに田中がペナルティエリア内で倒されて、主審はPKを宣告。しかしVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入で、ノーファウルとなってPKは取り消された。
後半に入ると、日本が主導権を握り敵陣で試合を進める。しかし53分、日本の右サイドを打開されて、スティナ・ブラクステニウスに再びリードを許すゴールを決められてしまう。
さらに68分、VARからハンドのファウルでPKを献上。日本がスウェーデンに3点目を与えた。
試合は結局このまま1-3で終了。日本はチリ戦の1勝のみ、ベスト8で姿を消すことになった。
なでしこジャパンのメンバーは次の通り。
GK
18 山下 杏也加
DF
2 清水 梨紗
4 熊谷 紗希
5 南 萌華
16 宮川 麻都
MF
7 中島 依美
(86分 20 林 穂之香)
8 三浦 成美
(72分 12 遠藤 純)
14 長谷川 唯
(82分 17 北村 菜々美)
6 杉田 妃和
FW
10 岩渕 真奈
11 田中 美南
▼控え
GK
1 池田 咲紀子
DF
3 宝田 沙織
MF
13 塩越 柚歩
FW
15 籾木 結花
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[文:サカノワ編集グループ]