前浦和レオナルド、山東から河北へレンタル移籍決定。中国夏のマーケット最終日に
浦和でのレオナルド。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
クラブが発表。7/30――慌ただしいなかで。
J1リーグの浦和レッズから中国超級(1部)リーグの山東泰山足球倶楽部(昨季まで山東魯能泰山)に今年2月完全移籍したブラジル人FWレオナルドが7月30日、同リーグの河北足球倶楽部にレンタル移籍されることが決まった。河北FCが正式に発表した。
この日が中国の夏のマーケットの最終日。そのため動きが一気に慌ただしくなった。
同国の「山東泰山ニュース」などによると、リーグ10試合を終えて首位に立つ好調な山東泰山だが、新たに29歳のブラジル人DFジャジソンをアトレチコ・パラナセンセから獲得。さらにチームには、ブラジル人のモーゼス、ロジェル・ゲデス、そしてベルギー代表マルアン・フェライニもいる。しかし外国籍選手でピッチに立てるのは1試合4人、そのうちアジア枠1人まで。山東泰山の助っ人枠は、飽和状態となってしまったのだ。
そして移籍マーケットの締め切りギリギリのタイミングで、レオナルドの河北へのレンタル移籍が発表された。
レオナルドは1997年5月28日生まれ、ブラジル・サンパウロ州出身、24歳。2018年にJ3ガイナーレ鳥取、19年にJ2アルビレックス新潟で連続得点王となって、20年に浦和へ加入。J1での1年目はチーム最多11ゴールを決めていた。
そして浦和での2シーズン目のプレシーズン、山東泰山から高額な移籍金とサラリーのオファーが届き、2月22日、電撃移籍が決定した。
レオナルドは開幕スタメンの座を獲得。重慶当代力帆戦でいきなりゴールを決めるデビューを果たし、チームも2-0の勝利を収めた。しかしレギュラーの座を掴んだものの、なかなか結果を残せず、これまでリーグ8試合・1得点と調子を上げられずにいた。
河北FCはグループBにて、4勝2分2敗で4位につけている。
中国リーグは、思うように国内選手のレベルが上がらないことに危機感を抱き、若手の育成・強化を図るため、このほどクラブの年俸上限を定めるサラリーキャップ制を導入(抜け道があり、早くも問題化しているが……)。またその導入に向けて、外国籍選手の枠数や年俸制限を行ってきた。
レオナルド本人は先日、SNSでいつかはJリーグでプレーしたいと語っていた。しかし今回は中国で引き続きプレーすることになった。
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[文:サカノワ編集グループ]