日本、ビーチW杯準優勝!選手兼監督の茂怜羅オズは前回MVP「個人賞は嬉しくなかった。今回GK全員が試合に出て、みんな活躍してメダルを獲得できた。それが一番嬉しい」
オンラインによる取材に応じたビーチ日本代表の茂怜羅オズ選手兼監督。協力:日本サッカー協会
砂のサムライ、初の2位・銀メダルを獲得。
ロシアで開催されたFIFA(国際サッカー連盟)主催のビーチサッカー・ワールドカップ(W杯)で、ビーチサッカー日本代表が史上初の準優勝を果たした。ラモス瑠偉前監督からバトンを譲り受けたのが茂怜羅オズ。前回2019年大会で4位ながらMVPを受賞した男が2020年6月「選手兼監督」に就任し、この大会で一つ歴史を作った。
決勝でホスト国のロシア代表に敗れたものの、初のファイナル進出、そして2位での銀メダル獲得――。35歳になったレジェンドのもと、日本の選手たちは技とスピード、さらにパワーもつけて新たな境地へと踏み出した。
茂怜羅氏が8月30日、オンラインによる取材に応じて、「どのようにして挑むのか。みんなが理解し最後まで戦い、ずっとチームの成長も実感していました。それがとても嬉しいことでした」と喜んだ。
ビーチサッカー界に茂怜羅あり、と言われるほど圧倒的な存在感を示してきた。しかし今回、35歳になったレジェンドは自身のパフォーマンスには決して満足しなかったという。
「個人的なプレーについては、正直これまでの大会の中で最も満足していません。しかし今までは、チームとしてメダルをもらうことはできませんでした。個人賞はもらったことがありますが、いつもW杯が終わったあと、それは嬉しくなかった。自分がいいプレーしてもメダルを獲れずにいましたから」
そしてこの2021年、茂怜羅“選手兼監督”として、最高のチームを作り、最高の成績を残せたと胸を張った。
「個人ではなく、チームの結果が一番大事です。今回、(監督兼任なり)逆に自分のプレーのことより、まず周りの選手のことを考えてきて、みんながこんなに活躍している姿を見れて、すごく誇らしかったです。特にアラの選手(上里琢文・齋藤巧・坪谷亮太)がチームの心臓としてよく走ってくれて、キーパーも3人全員(宜野座寛也・城田 優 ・河合雄介)が試合に出てくれました。チームのみんなが活躍し、こうしてメダルを獲得できたことが一番嬉しいです」
しかも、兼任監督の立場は「倍以上、3倍のプレッシャーがかかっていました」と明かした。ビーチ日本代表――砂のサムライが全力を尽くし、新たな高みへと到達した。
W杯準優勝を果たしたビーチ日本代表のメンバーは次の通り。
◆スタッフ◆
監督:茂怜羅 オズ
(東京ヴェルディBS)
コーチ:田畑 輝樹
(ヴィアティン三重BS)
◆選手◆
GK
12 宜野座 寛也
(ソーマプライア沖縄)
13 城田 優
(レーヴェ横浜)
1 河合 雄介
(東京ヴェルディBS)
FP
9 山内 悠誠
(東京ヴェルディBS)
10 茂怜羅 オズ
(東京ヴェルディBS)
11 奥山 正憲
(レーヴェ横浜)
4 見山 龍之介
(東京ヴェルディBS)
5 原口 翔太郎
(東京ヴェルディBS)
2 齋藤 巧
(ソーマプライア沖縄)
8 松尾 那緒弥
(アヴェルダージ熊本BS)
6 赤熊 卓弥
(ラソアペーゴ北九州)
14 上里 琢文
(東京ヴェルディBS)
7 大場 崇晃
(レーヴェ横浜)
3 坪谷 亮太
(ソーマプライア沖縄)
※選手変更
松田 康佑(レーヴェ横浜)はケガにより辞退
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[文:サカノワ編集グループ]