鎌田大地が明かす“移籍市場直後”の日本代表戦の難しさ
鎌田大地。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「自分の中でしっかり気持ちを整理できた」
サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)の鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)が10月5日、オンラインによる取材に応じて、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の10月2連戦(7日:サウジアラビア代表戦@ジッダ、12日:オーストラリア代表戦@埼スタ)に向けて抱負を語った。
「前回(9月シリーズ)と違うのは、一番は気持ちの面。今回は本当に、絶対に落とせない、勝たないといけない2試合。その試合に向けて、気持ちの部分でも準備できています。時差もなく、コンディション的にはかなりいいです」
9月2連戦は、ちょうど夏の移籍市場(欧州主要リーグは8月31日まで)の期限を挟んでの活動だった。様々な情報が出ていたフランクフルトの鎌田だが、結果的に移籍は実現せず。鎌田はその時、心理的にかなり不安定だったと明かした。
「(自身の9月シリーズのパフォーマンスは?)日本代表でのパフォーマンスがよくないというより、今シーズン始まってから、自分自身の移籍の問題など頭の(中で考える)部分があり、チームでのパフォーマンスも上がらず、その流れの中で迎えた代表の試合でした。移籍市場も終わり、自分の中で気持ちをしっかり整理できて、だいぶパフォーマンスも戻ってきています」
現在のコンディションについて改めて問われた鎌田は、こう言った。
「やはり頭の部分と気持ちの部分の整理が大きいです。移籍市場が終わったことで、割り切らなければいけなかった。そうは言ってもすぐ戻るものではなく、なかなか難しいものでした。ただ今はある程度、そういう気持ちの面で整理できて、コンディションも戻ってきていると思っています」
そして7日のサウジアラビア戦へ――。鎌田は次のように意欲を示した。
「サウジアラビアは、いろんな人がすごく難しい相手だと言います。気候、スタジアムの雰囲気、いろいろ難しい部分が出てくると思います。チームが上手くいっていなかったとしても、体を張るところ、他の選手のために走るところ、そういう部分が大事になると思います。できることをやっていく必要があると思います」
鎌田が復活へのキッカケを掴むことができるか――。
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[文:塚越始]