【WEリーグ】大宮のエースだ!井上綾香3戦連続ゴール。鮮やかな復活を遂げる
WEリーグ3試合連続ゴールを決めた大宮Vの井上綾香。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
二度の大ケガを乗り越え、今季仙台から加入。N相模原戦で決勝弾!
[WEリーグ 8節] N相模原 0-1 大宮V/2021年11月6日14:03/相模原ギオンスタジアム
WEリーグ8節、大宮アルディージャVENTUSがノジマステラ相模原戦、FW井上綾香の会心のゴールを守り抜き、貴重な勝点3を獲得した。
ゴールが生まれたのは51分だった。
「最初は右足で蹴ろうと思った」
そこで瞬時にフェイントに切り替えた井上は、できた隙を見逃さず左足を振り抜く。ボールは右のポストを叩いたがゴールに向かい、そのままネットを揺らした。ギリギリのコースを狙った、本人のイメージ通りの決勝弾となった。
大宮Vは前節まで1勝3敗2分と厳しい戦いが続いていた。そのなかでも井上は5節のサンフレッチェ広島レジーナ戦でハットトリックを達成し、そこから3試合連発だ。まさに絶好調である。
2018年夏から二度の前十字靭帯損傷を負い、2年間は思うようにプレーできなかった。そしてWEリーグ開幕イヤー、ベガルタ仙台レディースから大宮Vに移籍し、ようやくヒザをサポートしてきたテーピングからも解放された。
「ケガをする前に比べたらスピードは落ちました」と井上は言う。それでもこの復活までの期間、ボールコントロール、パス、トラップからシュートまで、走力だけではないスピードを追及してきた。
この試合でもそういった新たな武器を生かし、相手との駆け引きで上回りチャンスを作り出していった。
「絶対に勝ちたい試合でした」
その思いが伝わるように、試合終盤には、守備も精力的にこなし、相手を阻む存在として貢献した。最後まで攻守両面で全力を尽くした。
本人は1ゴールしか決められなかったことを課題に挙げる。ただ、次戦はちふれASエルフェン埼玉とのダービーだ。そこで得点を決められれば、現在の活躍は正真正銘、エースにふさわしいと証明される。
チーム初の連勝へ、井上の4試合連続ゴールが期待される。
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[取材・文・写真:早草紀子]