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【湘南】J1残留へG大阪と最終戦。茨田陽生「ただの1試合。集中して臨みたい」

湘南の茨田陽生。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「勝ってオリにしっかりあいさつをしたい」

[J1 38節] G大阪 – 湘南/2021年12月4日14:00/パナソニックスタジアム吹田

 J1リーグ湘南ベルマーレのMF茨田陽生が12月2日、オンラインによる取材に応じて、J1残留の懸かる4日の最終ガンバ大阪戦に向けて抱負を語った。

 現在J1残留圏の16位にいる湘南は、得失点差で優位に立ち、勝てば事実上、残留を確定できる。引き分けあるいは敗れても、同勝点の17位徳島ヴォルティスの結果によっては、J1での5シーズン連続の戦いの権利を手にできる。

 茨田は今季これまでリーグ26試合・1得点。最近は8月9日の23節・鹿島アントラーズ戦(●1-2)から全試合で先発出場を続ける。山口智監督就任後のキーパーソンとなり、湘南の要を担ってきた。

「残留が懸かるなどいろんなことがありますが、ただの1試合。リーグ戦の1試合と捉えて、集中して挑みたいです」

 技巧派ミッドフィルダーは、この一戦の“勝利”にあくまでもフォーカスする。

「意識せざるを得ない状況ですが、監督が代わって、やるべきことがハッキリして、今まで練習、試合で出せてきています。それを全員がピッチでやるだけ。(チームの雰囲気は?)今までの1週間と同じように過ごせていると思います。次の試合に勝つため、ガンバに勝てる準備をしています。そのあとに残留だったり、そういったものがついてくると思うので、まずは勝つことを意識したいと思います」

 対するはG大阪だ。パトリック&宇佐美貴史をはじめ強力な前線を擁する。

「その二選手の特長は、しっかり分析等で全員に落とし込めています。その特長を出させないように、みんなで意識しています。チーム全体でやらなければいけないのは、その二人だけを警戒するのではなく、チーム全体でバランスを取って、いい距離感で守備することだと思っています」

 そして先日、オリベイラとのお別れの会が行われた。

「ロッカーや練習に来る時間、シャワーを浴びるのが同じタイミングでした。朝はお互いに元気よくあいさつをするところから始まっていました。ピッチ上では激しいプレーが得意でそこは見習っていて、彼が一緒に出てくれた時は後ろを任せられて、僕は前へ向かえました。次、ガンバに勝って、またオリにしっかりあいさつをしたいです」

 G大阪との大一番、それでも緊張はするはずだと認める。そのなかで茨田は、今季の集大成として、最高の準備をして、最高の勝利だけを追求する。

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[文:塚越始]

 

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