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【湘南】「頭も体も疲れない」齊藤未月が難敵C大阪に挑む!

齊藤未月。写真:上岸卓史(2020年2月撮影)/(C)Takashi UEGISHI

開幕からチーム唯一全試合先発出場、挑戦の連続によって“アップデート”。

[J1 8節] 湘南 – C大阪/2020年8月1日19:00/Shonan BMWスタジアム平塚 

 湘南ベルマーレのMF齊藤未月は今季これまでチームで唯一、全試合に先発出場している。浮嶋敏監督はこの東京オリンピック世代のセンターハーフについて、次のように評す。

「連戦となるためプレーの質がガクッと落ちる選手がやはりどのチームにもいると思いますが、体のみならず頭の疲れも取れなくなってしまう場合があります。そうなる前に判断してメンバーを代えています。ただ齊藤未月は、頭も体もあまり落ちない。その部分で、割と連続して出ています。それでも試合の後半落ちるのが早いこともありますが」

 齊藤自身は『体』の面について、「中3日であれば回復できます。とはいえ、90分はまだ3試合ぐらいしか出ていません。70分過ぎにだいたい交代しているので、全然大丈夫です」と、体力的な疲労の蓄積はそこまでないという。一方、「ケガが一番怖いので、チームやトレーナーとそこは相談しています。ケアが大事なことは自粛期間によく分かったので気にしながら、試合になれば全力のパフォーマンスを出していきます」と言う。

『頭』については、興味深い。21歳のMFは試合前の段階で徹底的にフル回転させて準備し、キックオフ後は無意識の領域でプレーしているという。

「(判断が早くミスが少ない?)俺、変なミスしていますから(苦笑)。ただすぐ切り替えて、次の準備をすること。それが僕の良さであり、落ち込んだりしません。その意味で、その試合に向けてやることは考えていて、逆にプレーしている時は考えずにいることもある。むしろ、(試合中は)あまり考えていないかもしれません。それで今起きている状況に対処できている。どの試合でもそのようにしていきたいです」

  そうしたなかで、「さらに進化していけるように、チームとして、個人として、常に新たなチャレンジを考え続けています。そうすることで切り替え(リフレッシュ)もできていると思います」と“アップデート”していることを明かす。

 そして8月の初戦は、セレッソ大阪戦。なかなか勝てずにいる難敵である。齊藤は「しっかり4-4-2でブロックを作ってきて隙がなく、攻撃に関しても柿谷選手、清武選手とタレントが組織的に戦う中で個々の特長を出してくる。選手としてはやりづらい相手だと思います」と気を引き締める。

「GK(キム・ジンヒョン)のキック精度が高く、僕らが苦しんでいるときに後ろを使われてしまうことも出てくると思いますが、基本的に前から行くことは変えず、そこから展開されたらみんなで戻ればいいというスタンス。早く攻めてシュートチャンスを多く作ることが大事になると思います」

 今季リーグ7試合に出場。チーム全体の攻撃面の迫力を増したいところで、そろそろ齊藤の一発も期待されるところだ。湘南対C大阪戦は19時から、Shonan BMWスタジアム平塚で行われる。

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[取材・文:塚越始]

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