久保建英温存、マジョルカ監督が「唯一気に入らなかったのは」と国王杯で怒った理由は?
マジョルカの久保建英。 (Photo by Rafa Babot/Getty Images)
実質4部チームに延長まで戦う大苦戦。4日のアトレチコ・マドリード戦、久保の先発出場も!?
[コパ・デル・レイ1回戦] セゴビアーナ 0-2 マジョルカ/2021年12月1日19:00(日本時間2日3:00)/Estadio La Albuera
コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)1回戦、RCDマジョルカがSDヒムナスティカ・セゴビアーナに延長戦の末、2-0の勝利を収めた。約2か月ぶりに戦列に復帰した日本代表MF久保建英はベンチ入りしたが、出場機会を得なかった。結果として温存した形だ。
レアル・マドリードからマジョルカに期限付き移籍中の久保は、9月にそのレアル・マドリードとのアウェーゲームで先発したものの前半のうちに右ヒザを痛めて、前半で交代に。そこから治療とリハビリの日々を経て、27日のホームでのヘタフェCF戦(△0-0)で68分から途中出場し、復活を果たした。
ルイス・ガルシア監督は今回のカップ戦に向けた遠征前の記者会見で、今回の試合での久保の起用を示唆した一方、悪天候のなか連戦で使われたセゴビアーナのスタジアムの芝の状態が悪く、「幸いにも先週土曜日に復帰できたタケ(久保)のヒザをまず守ることに努力します」とも語っていた。
この試合、実質4部チームにマジョルカはPKを与える大ピンチを迎えながら、GKがセーブするなど耐え抜く。そしてスコアレスのままもつれこんだ延長戦、地力に勝るマジョルカがアンヘル・ロドリゲスの94分と105+3分の2ゴールでねじ伏せてみせた。
ルイス・ガルシア監督は試合後の記者会見で、「ピッチはプレーしにくいものでした。普段とは異なるタイプのゲームになり、とても大変でした。ただ延長戦に入った時、フィジカル面で相手を打ち負かせるのは妥当だろうと思いました」と、むしろ120分勝負に持ち込むほうが勝率も上がるという算段だったと言う。しかも、その言葉からは、予想以上にピッチ状態が悪かったことも分かる。
また指揮官は次のように、やや怒りを露わにした。
「私はヒムナスティックを祝福します。彼らは素晴らしい試合をしましたし、突破できるチャンスもありました。唯一気に入らなかったのは、『ア・セグンダ(2部リーグ)』と歌っていたこと。それは許されることではありません。
ただ、彼らには頑張ってほしいです。もしも彼らがPKを決めていたら、もっと大きな犠牲を払っていたかもしれません」
再びラ・リーガの戦いに戻るマジョルカは週末の12月4日(日本時間5日2:30)、アウェーでアトレチコ・マドリードと対戦する。
昨季王者、現在も2位につける強豪相手に、久保の先発出場もあり得そうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]