【天皇杯 採点】浦和から5人が最高評価「5」、MOMは関根貴大!新潟で引退した田中達也を彷彿させる渾身の突破で先制点をもたらす
浦和が2018年大会以来、3年ぶりに天皇杯を制覇!写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
高木駿のスーパーセーブは「1ゴール」の価値、その後のドラマをもたらした。
[天皇杯 決勝] 浦和 2–1 大分/2021年12月19日14:00/国立競技場
天皇杯決勝・浦和レッズ対大分トリニータ戦、浦和が江坂任のゴールで先制に成功したものの、5バックにして試合を締めた90分にペレイラの一撃で追い付かれてしまう。
ところが、さらなるドラマが待っていた。90+3分、柴戸海のミドルを槙野智章がヘッドで合わせて方向を変え、これがゴールネットを揺らして浦和の決勝点となった。
両チームの採点&寸評をまとめた。
※「通信簿」にちなみ5段階評価。5が最高、1が最低。
基本的に20分以上が対象。
▽浦和レッズ
▼先発
GK
1 西川 周作 4
先制後はやや深くポジションをとって、慎重に試合を進めた。失点直後、延長決着にするかどうか話し合った槙野に、「まだ時間はある。マキが取ってこい!」と背中を押した。
DF
2 酒井 宏樹 4
序盤は高い位置で起点を作り牽制。先制点につなげた。
4 岩波 拓也 4
3バック気味になった際は、リベロの役割をこなす。
28 アレクサンダー・ショルツ 5
終盤は「高さ」「強さ」が効いた。最終ラインからのビルドアップの「出口」となっていた。
15 明本 考浩 4
左サイドバックでスタートし、ウイングバック的に高く位置取る。終盤は左MFで2列目に圧力をもたらした。
MF
41 関根 貴大 5(▽83分)【MAN OF THE MATCH】
勝負どころを見逃さず、新潟で引退発表した田中達也を彷彿させるような渾身のチャレンジから江坂任の先制ゴールをアシスト。
17 伊藤 敦樹 4
しぶといマークで貢献し、終盤に存在感が増した。シュート精度が来季のテーマに。
29 柴戸 海 5
ノーファウルでピンチの芽を摘んだタックルや守備対応が効いた。最後はコーナーキックのこぼれ球に対し、ミドルボレーから槙野弾を生む。
18 小泉 佳穂 5(▽83分)
逆サイドを突いて抜群のボールキープから先制点につなげる。まさに神出鬼没、前半は相手が嫌がる働きを続けた(後半は相手の布陣変更に苦しんだ)。
FW
33 江坂 任 4
立ち上がりのハイプレスは力があり、流れを掴んだなか先制点。後半の決定機、2点目も決めたかった。
7 キャスパー・ユンカー 4(▽72分)
強烈なプレスで勢いをもたらした。やや運動量が落ちたところで交代に。タイトル獲得に欠かせない存在だった。
■交代出場
DF
3 宇賀神 友弥 4(▲72分)
浦和でのラストプレー。左サイドバックに入りフタをした。
5 槙野 智章 5(▲83分)
5バックの中央に入り、パワープレーに対応。最後は偶然ではない“狙って”のヘディング決勝ゴール。
MF
21 大久保 智明 ―(▲83分)
高い位置まで持ち上がり、求められた仕事をまっとう。
▼監督
リカルド ロドリゲス
▽大分トリニータ
▼先発
GK
1 高木 駿 5
71分の江坂に対するスーパーセーブは「1ゴール」の価値。反逆の流れを作り出した。
DF
3 三竿 雄斗 3
大外でフリーになることが多く、チームとして生かしたかった。日本代表の酒井相手に果敢に仕掛けた。
14 エンリケ・トレヴィザン 4
ユンカーとのマッチアップは迫力十分だった。最後は2試合連続ゴールを狙い、前線に入る。
15 小出 悠太 3(▽79分)
後半高い位置でボールを受ける機会が増え、反撃のキーマンに。
MF
6 小林 裕紀 3
最終ラインに落ちて攻撃の始点に。前半押し込まれたが、後半は高い位置でも仕事。
8 町田 也真人 3
ギャップを突いて、主導権をもたらした。
11 下田 北斗 4
後半に入り、フリーで“司令塔”に。ピンポイントクロスで劇的同点弾をアシスト。
25 小林 成豪 3(▽72分)
思い切った飛び出しから惜しいチャンス。
31 ペレイラ 5
オーバーラップは迫力十分。そして90分の劇的ゴールをねじ込む。
FW
13 伊佐 耕平 2(▽79分)
後半に歯車が噛み合う。エリア内に何度も顔を出した。
16 渡邉 新太 2
惜しい2本のシュートを放つ。もう少し脅威を与えたかった。
▼途中出場
MF
10 野村 直輝 3(△72分)
セカンドボールによく反応し、反撃につなげた。
FW
20 長沢 駿 ―(△79分)
最前線に投入され、同点弾をもたらす起爆剤となった。
MF
7 松本 怜 ― (△79分)
ギャップを積極的に突いて、攻勢を強めることに成功した。
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[文:サカノワ編集グループ]