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【浦和】槙野智章が明かす優勝決定弾の舞台裏、柴戸海のシュートの軌道「入らないかな」と読んでいた。天皇杯決勝、大分に2-1!

宇賀神友弥とともに天皇杯を掲げる槙野智章(5番)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「全体トレーニングのあとの居残り練習では、柴戸選手も一緒にやっていた仲間でした」

 [天皇杯 決勝] 浦和 2–1 大分/2021年12月19日14:00/国立競技場

 天皇杯決勝・浦和レッズが江坂任の先制弾と槙野智章の失点直後90+3分のゴールで大分トリニータに2-1の勝利を収め、3年ぶり通算8度目(三菱自動車時代を含む)の優勝を果たした。

 今季限りでの退団が決まっている槙野だが、失点直後の西川周作とのエピソードが紹介されているように、守備固めで投入されて、結果、優勝決定ゴールを決めてヒーローとなった。

 試合後の取材対応では、あのゴールについて振り返っている。槙野は「もちろん運もありましたが」と言うが、決して偶然ではなかったという。

 コーナーキックからの柴戸の左ボレー。低く抑え込まれた弾道だったが、来るのであれば、ここだ――と狙っていた。

「全体トレーニングのあとの居残り練習では、柴戸選手も一緒にやっていた仲間でした。柴戸選手の癖も分かっていて、言い方は悪いですが『入らないかな』と、(このシーンでも)しっかりポジションを取っていました。

 彼はシュート能力があります。ただ癖やボールが浮くタイミングなどを見ているので、枠に飛ばないのではないかと思っていました。

 その分、相手のディフェンダーよりもしっかりポジションを取ることを意識してできました」

 ボールは浮くはず。しかもディフェンダーの位置もチェック。オフサイドではないことも把握していた。

「GKの動きも見れていたので、強く当てるよりコースを変えることを意識しました。

 ボールがゴールに吸い込まれて行くところがしっかり見えました。

 あとはこのスタジアムの空気を感じられるコースを考えて、走って行きました」

 槙野の今シーズン公式戦4点目。そして浦和での10シーズン目のラストゴールが、優勝を決める一発に。浦和が2022シーズン、最後のACL(アジアチャンピオンズリーグ)の切符も掴み取った。

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[文:サカノワ編集グループ]

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