浦和!? J1クラブ? ゴイギンガーの日本移籍巡り現地で複数報道「興味を持たれているのは事実」
LASKリンツのトーマス・ゴイギンガー。(Photo by Andreas Schaad/Getty Images)
オーストリア代表ウイングが「チャンスを逃したくない」「残留を決断」…一体どっち!?
J1リーグのクラブがオーストリア1部LASKリンツに所属するオーストリア代表FWトーマス・ゴイギンガーの獲得に動いているという。現地メディアでは、本人は移籍へ前向きに検討していると報じるところもあれば、一方、そのクラブが浦和レッズであったものの、すでに「LASK残留」を決めたとも伝えられている。果たして真相は!?
まずドイツとオーストリアのスポーツ専門メディア『スポックス』が2月2日、「日本の1部リーグ(J1)のクラブがLASKのFWトーマス・ゴイギンガーの獲得に動く」と報じた。ここではクラブ名は明らかにされていないものの、同メディアの独自情報として、この屈強右ウインガーについて、次のように伝えている。
「LASKのトーマス・ゴイギンガーが日本1部リーグのクラブから注目されている。28歳の選手はこのチャンスを逃したくないと、リンツに移籍を申し入れた。合意はまだではある。ただ日本の移籍市場は3月まで開いている」
すると翌日、オーストリアのポータルサイト『ラ・オーラ1』がこの情報を受けて、「日本に移籍はない! ゴイギンガーはLASKに残留へ」と報じた。
LASKからはすでに複数の主力選手が放出されている。そうしたなか、「ゴイギンガーも数日中にクラブを去るかもしれないという噂が流れている。日本1部のクラブが興味を持っているのは事実」と伝える。
そして「それが(仲介人の話で)浦和レッドダイヤモンズとされ、合意に達したのか、あるいは最終交渉の段階であるのか」と、クラブに問い合わせたそうだ。するとLASKの広報は「リリースする内容はない」と答えたという。
また、そのLASKの広報は同メディアに対し、ゴイギンガーはスポーツディレクターと話し合ったうえ、現時点ではリンツに残るという意思を明らかにしたとのことだ。
「日本からの関心は寄せられたが、選手が移籍を迫ったわけでも、LASKが放出を拒否したわけでもない」との、広報のコメントも掲載している。
前者の報道を否定するような形である。28歳のウインガーは昨年、2024年6月までの契約延長をしたばかりだとも強調している。
オーストリアに関する報道の確度では『スポックス』のほうが高い。また移籍に関して、問い合わせに対し広報が正式決定前に具体的な話を明かすこともまずあり得ない。となると、唐突に「浦和」の名前が出ているのも首をかしげる点。加えて浦和はすでに左利きの右ウイング、スウェーデン代表ダヴィド・モーベルグの獲得を発表している(政府の感染症対策の水際対策のため、いまだ来日の目処が立たずにいる)。
あるいは“浦和以外”のJ1クラブが触手を伸ばしているのか!? オーストリア代表としても1試合に出場。経験豊富で今季リーグ16試合・3得点・3アシストを記録、さらに欧州カンファレンスリーグにも出場した本格派ウイングのゴイギンガーの動向から、しばらく目が離せない。
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[文:サカノワ編集グループ]