「固定概念に縛られず」「未来のレッズの顔を披露」鬼木達&リカルド・ロドリゲス両監督、それぞれの勝利への誓い│川崎×浦和 FUJI FILM SUPER CUP
川崎の鬼木達監督(左)、浦和のリカルド・ロドリゲス監督(右)。(C)SAKANOWA
ズバリ、チャナティップの起用は――!?
[FUJI FILM SUPER CUP] 川崎 – 浦和/2022年2月12日13:35/日産スタジアム
「FUJI FILM SUPER CUP 2022」川崎フロンターレ(J1リーグ王者)対浦和レッズ(天皇杯覇者)が2月12日、日産スタジアムで行われる。両チームの監督が試合前日、オンラインによる記者会見でそれぞれ勝利への決意を語った。
リーグ3連覇、さらには初のアジア制覇を目指す川崎の鬼木達監督は、「一発目にふさわしい、サッカーファンを魅了できるような、互いが激しくぶつかり合うゲームをできればと思います」と意欲を示した。
指揮官はこの一戦を「全力で挑む力試しの場」と位置づける。
「今持っている力試しの場。開幕まで時間はありますが、それまでに自分たちがどれだけのことができるのか。全力で取り組むように伝えたいです」
そしてチームの現状を次のように捉え、力を発揮したいと言う。
「まだまだの部分もあれば積み上げてきた良いものもあると思うので、どちらが多く出るかは分かりませんが、100パーセントの姿勢で戦うこと。それによって良い課題も見えてくるはずです」
対浦和について。その対策は?
「やるからには勝負にこだわりたい。ただ、相手のやり方うんぬんもありますが、現在地を知ることが大事なので、自分たちがやってきたことを前面に出すこと。順番としてはそれがまず一番だと考えています」
またズバリ、チャナティップの起用はあるのか? その質問には次のように答えた。
「そこらへんは詳しく言えませんが、これからの最終調整も関わってきます。公式戦という意味では、いろんな選手にチャンスを与えたいと思いますが、ゲームの状況を大切にして、それは選手も感じなければいけないので、固定観念に縛られず対応していきたいです」
そしてチャナティップについて、鬼木監督は次のように期待を寄せる。
「なかなかいない選手。驚きと刺激を、観ている人にも、やっている仲間にも与えてくれる。一段上のアイデアやイマジネーションが出てくるチームになっていければいいと思います」
一方、就任1年目にして天皇杯を獲得した浦和のリカルド・ロドリゲス監督は、「非常に強い相手が待ち受けていますが、浦和レッズのタイトル数をここでまた一つ増やしたい」と意欲を示した。
今季は大幅にメンバーが入れ替わった。これまでトレーニングマッチは全て非公開。もしかするとシステムの変更もあり得る。チーム作りの進捗具合について、次のように語る。
「新加入選手、若い選手が多くいます。今はチームとしての成長過程にあります。シーズン開幕後に全員がポテンシャルを発揮できる流れにあり、明日の試合に向けても準備ができています。未来のレッズの顔を披露できると思います」
相手は王者・川崎である。パーフェクトを追求することで、チャンスは来ると強調していた。
「簡単なことではありませんが、自分たちで試合を支配し、やりたいことを実行できるようにしたい。川崎フロンターレ相手に、あらゆる面でパーフェクトなプレーが要求されます。それを選手たちに求め、チームとしてプレーできれば、勝利につながるでしょう。そしてリーグ戦にもつながっていくと思います」
浦和で2年目を迎えるリカルド監督は、勝敗を分けるポイントに「戦術」を挙げていた。
「フィジカル的にはいい状態にあると思います。時間があまりないなか、非常にいい準備ができています。戦術的なところで試合は決まるので、その部分を実行し、川崎フロンターレにダメージを与えるようなプレーをしたいです。モチベーションも非常に高く、意欲的にプレーできる状態にあり、タイトルを獲りにいきたいです」
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[文:塚越始]