【大分】浦和戦の騒動で謝罪と困惑「ホームとアウェーのサポーターが応援の凌ぎを削る場。しかし双方がルールを守る姿勢が快適なスタジアム空間をつくる基本では」
大分トリニータのサポーター(2019年6月撮影)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
コミッショナーとクラブから当日の事案について文書提出。それを確認のうえ、Jリーグは「対応を協議する」。
J1リーグの大分トリニータは11月2日、クラブ公式サイトで「浦和レッズ戦におけるスタジアムルール遵守違反について」と題して、31日の試合後まで一部の観客によるマナーを逸脱した迷惑な行為と混乱による事態の収束をできなかったことを謝罪した。同時に観客席について「ホームとアウェーのサポーターが応援に凌ぎを削る場であります。しかしながら、双方が定められたルールを守るという姿勢が安全・安心できる快適なスタジアム空間をつくる基本であると考えます」と、浦和の度を越えた一部サポーターの行為を批判した。
2日に行われたJリーグ全クラブの代表者による実行委員会のあとのメディア対応で、この件について質問を受けたJリーグの村井満チェアマンは、大分から「ガイドラインの解釈について、ホームとアウェーで誤差があった可能性がある」と報告を受けたと説明。マッチコミッショナーとクラブから当日の混乱の事案についてまとめた文書がこのあとリーグに提出されるという。村井チェアマンはその内容を確認したうえで「対応を協議したい」と語った。
大分は次のように報告している。
「10月31日(土)に開催されました明治安田生命J1リーグ第25節の浦和レッズ戦において、両チームの一部サポーターによりスタジアムの秩序を乱す行為が確認されました。
両チームの運営を通じ、サポーターへルール遵守・事態収束を求めてまいりましたが、試合終了まで改善することができませんでした。
まずは運用の不手際により事態を未然に防げず、当日不快な思いをさせてしまったお客様に対して謝罪をさせていただきます。
今後の対応についてはJリーグと協議していくとともに、スタジアムのセキュリティ強化についても改善をしてまいります。
サッカーのスタジアムはチームだけではなく、ホームとアウェーのサポーターが応援に凌ぎを削る場であります。しかしながら、双方が定められたルールを守るという姿勢が安全・安心できる快適なスタジアム空間をつくる基本であり、双方が相手をリスペクトするということが前提にあると考えます。
弊クラブにおきましても、安全・安心なそして楽しいスタジアムづくりに最大限の努力・準備をしてまいる所存であり、皆さまにおかれましても引き続きスタジアムルールを遵守していただきますよう、ご理解とご協力をお願い申し上げます」
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[文:サカノワ編集グループ]