日本代表の吉田麻也、今季限りでサンプ退団の可能性も「話し合いは膠着状態」

森保一監督から絶対的な信頼を得る一方で――。

　サッカー日本代表のキャプテンを務めるDF吉田麻也だが、所属先のセリエA UCサンプドリアでは厳しい立場に置かれ、最近２試合はアディショナルタイムのみの出場とスタメンの座を奪われている。クラブとの契約は今季末の2022年６月まで。その後の更新については“未定”であるという。

　現地メディア『クラブ・ドリア46』はこのほど、吉田の来季去就に関するレポートを掲載。「吉田の契約更新は、確実とはいえない」と、今季限りでの契約満了もあり得ると報じている。

　イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンFCからサンプドリアに加わり２年が経った。昨季はリーグ32試合に出場するなどフル稼働し、チームのセリエA残留に大きく貢献した。

　今季も主力を務めてきたが、昨年11月の日本代表での活動を経て負傷。今年に入っても太ももを痛めて戦列を離れた。その後一旦はスタメンに返り咲いたものの、３月下旬から再びサブに甘んじている。

　同メディアは、今季で契約満了を迎える吉田について、「延長の可能性についての話し合いは膠着状態にある。カタール・ワールドカップでのプレーを目指しているDFだが、今のところ先発の座を失っている」と、クラブで置かれた現状を伝える。また約１億3500万円と見られる年俸もネックで、更新するのであれば“減額”が条件になるだろうと見る。また、「年内（半年）」の契約更新、移籍の可能性についても触れている。

　もちろん33歳のセンターバックが、クラブで基本的に控えに甘んじるかもしれない状況を受け入れるのかどうか。日本代表では森保一監督から絶対的な信頼を得て不動の座を築いているものの、最近はやや判断やプレーのスピード面での衰えも感じさせる。また今年は６月にシーズンが終わり、新シーズンに突入したあと11月にW杯を迎えるという過去にないスケジュールで、そのあたりもそれぞれの“決断”に影響を及ぼしそうだ。

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[文：サカノワ編集グループ]