EL優勝の舞台裏、グラスナー監督がPK戦で選手に伝えた“秘策”とは?鎌田大地も3人目で決める
ヨーロッパリーグ優勝を果たしたフランクフルトのグラスナー監督。 (Photo by Alex Grimm/Getty Images)
「主審にストレスを与えないように」、心構えの三箇条を伝える。
[EL 決勝] フランクフルト 1(0EX0、5PK4)1 レンジャーズ/2022年5月18日21:00(日本時間19日4:00)/ラモン・サンチェス・ピスフアン
UEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝、ドイツ・ブンデスリーガ1部アイントラハト・フランクフルトが延長120分とPK戦の末に、スコットランド1部レンジャーズFC戦を制して、42年ぶりの欧州カップ戦を制した。日本代表MF鎌田大地は先発フル出場、長谷部誠は58分に負傷した選手に代わりスクランブルでピッチに立ち、いずれもタイトル獲得に貢献した。
運命のPK戦、後攻のフランクフルトは5人全員が成功した。一方、先行のレンジャーズは4人目が失敗している。
全員が成功して迎えた後攻3人目の鎌田だが、キックを右上部に突き刺している。GKが同じ方向に反応していたものの、さらに高いギリギリのコースに収めてみせた。
フランクフルトのオリバー・グラスナー監督は試合後、次のようにPK戦に向かう選手たちに助言を送ったそうだ。
「自分のすべきことをやりなさい。決意を固めなさい。PKに向かう時、レフェリーのストレスにならないようにしなさい」
そのように自分自身の仕事に集中し、迷わず、主審から何かしらネガティブな空気が発せられることもできるだけ避けるべきであると強調していたそうだ。
PKについては、決してトレーニングはしていなかったという。練習後などグラスナー監督も参加するなど“遊び”程度でしていたそうだ。
「今シーズン、難しいスタートを切りました。そこから選手たちは常に自分たちを信じ、私たちを信じ、全力を尽くしてくれました。彼らの性格やメンタリティは素晴らしく、メンバーに選ばれていない選手を含め、みんながいつも前向きでした。彼らはいつもチームと一緒でした。こういう試合は、全員の力がなければ勝てませんでした」
そのように指揮官はフランクフルトのクラブとしての一体感を称賛していた。
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