W杯繰り上げ出場の可能性、チリ代表監督が来日「FIFAの判断を待っている」。エクアドル代表の国籍偽装問題で
チリ代表のエドゥアルド・ベリッソ監督。取材協力:日本サッカー協会/(C)SAKANOWA
キリンカップでまずチュニジアと対戦。入国時、コロナ検査で複数選手の結果が未確定に。
[キリン杯] チリ代表 - チュニジア代表/2022年6月10日15:15/ノエビアスタジアム神戸
キリンカップサッカー2022に出場するため来日したチリ代表を率いるアルゼンチン人エドゥアルド・ベリッソ監督が6月8日、公式記者会見に臨み、2日後のチュニジア戦に向けて抱負を語った。
2日に韓国・大田で行われた韓国代表戦は、準備の時間も限られてソン・フンミンらのゴールにより0-2で敗れた。
ただ指揮官は好感触を得ていた。
「先日の韓国戦では自分たちのプレッシャーをかけるサッカーができました。次のチュニジア戦ではそういった時間帯をより長くすることを目指します。ボールを積極的かつダイナミックに動かすのが自分たちのサッカーです。中盤の選手たちから攻撃に有効なボールを送り込むところも心掛けていきたいです」
また来日後は新型コロナウイルスの検査を受け、複数選手の調査結果が8日夜の時点でまだ未確定ということだった。韓国ではすでにコロナ感染とケガで2人が離脱。「いずれにしても、このコロナウイルスの検査結果次第ですが、問題なければガリー・メデルは出場することになると思います。ただ長旅と感染リスクもあり、その場その場に応じて取り組んでいきます」と、ピッチ外で苦労が多いことも吐露した。
そして、エクアドル代表のバイロン・カスティージョにこのほど国籍偽装疑惑が浮上。カタール・ワールドカップ(W杯)南米予選8試合に出場しているが、『マルカ』によると、この23歳のDFの出生地とされる自治体にその記録がないという指摘を受けている。国際サッカー連盟(FIFA)も調査を開始したそうだ。
その調査結果によっては、南米予選5位ペルー代表、6位コロンビア代表ではなく、7位だったチリ代表に繰り上げでW杯出場権が回ってくるという話も出ている。
そのトピックスについて問われたベリッソ監督は次のように答えた。
「現在、FIFAがどのような判断を下すのか、注意深く見守り待っているところです。もしも仮にチリ代表がカタールW杯に出場できることになれば、チーム作りのプロセスが前倒しで進められます。仮に実現しない場合は、次のW杯に向けて、より時間をかけながら、じっくりチームを作っていくことになると思います。今はFIFAの判断を待っている状況です」
そのように“カタール”も念頭に置きながら、この日本でのキリンカップに臨むということだ。
4か国のトーナメント戦で、14日には日本代表またはガーナ代表と対戦する。
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