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日本代表MF久保建英が明かす“転機”のヘタフェ移籍「守備面で大きく変わった」「精神的にもはるかにタフに」

久保建英。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

他の監督と全く異なるボルダラスだったが、「私はとても好きでした」。

 今季レアル・マドリードからレアル・ソシエダに完全移籍した日本代表MF久保建英が9月3日、地元メディア『Noticias de Gipuzkoa』のインタビューに応じて、川崎フロンターレジュニア時代からこれまでのキャリアについて詳しく語っている。幼い頃について、ストリートでも近くの公園でも常にボールに触れていて、「私は天才と呼ばれるような選手ではありません。決して怠らない選手で、子供の頃から誰よりも練習をしてきて、それだけは誇れると思っています」と語っている。

 また、2018年夏のレアル・マドリードからのオファーは、当時の日本代表活動に参加していたコパ・アメリカの最中に話があり、レアルのプレシーズン開始が迫っていたこともあり、すぐ決断したという。当時17歳だったが、あらゆるスタッフや選手がよく耳を傾け、きめ細かくサポートしてくれたと振り返り、「非常に高いレベルに達した人たちは、人としても偉大でもありました」と刺激を受けた。

 そして、これまであまり語る機会のなかった、2020-21シーズンのビジャ・レアル、ヘタフェCFへの移籍についても語っている。

 ウナイ・エメリ監督が率いていたビジャ・レアルでのプレーは「(前年のマジョルカに続き)ポジティブなものでした。特に中盤はトップレベルの選手が揃っていて、一緒に練習できたのはプラスでした。レンタル移籍での19歳というのは、ちょっと難しさがありましたが、ヨーロッパリーグでプレーできて、ポジティブに捉えることができました」と言う。

 そして冬のマーケットでは、ヘタフェに移籍。アクチュアルプレーイングタイムを削り守備に重点を置く“アンチフットボール”とも揶揄されたホセ・ボルダラス監督のもとで半年間プレーし、最後は久保が1部残留決定弾を決めた。この移籍はなぜだ、という声が多いが? という質問に、次のように答えている。

「自分のゲームモデルと合っていないとよく言われますが、私はそこで守備面について大きく変わりました。ボルダラスが要求するディフェンスワークは、他の監督と全く異なり、アウェーでプレーする時にとても役立ち、彼のおかげでディフェンスが上手くなりました。

 また、精神的にもはるかにタフにしてくれました。選手への話も他の人と全然違っていました。カリスマ性があり、時には選手とぶつかることもありましたが、とても良い監督だったと思います。私は彼のことがとても好きでした」

 むしろ、これまでにない要求が新鮮であり、そこに柔軟に応えて吸収していった時期でもあった。その経験を踏まえて、昨季のマジョルカでの活躍と1部残留、そして今季のラ・レアル移籍につなげていった。

 今シーズン得点とアシストでトータル「20」を目標と設定した。その数字について21歳のレフティは、「自分次第というわけではありませんが、もっとゴールを決めることに集中し、いいパスをうまく出せるようにしたいです。『20』の目標を口にしたのは、自分を追い込むためです」と語っている。

 レアル・ソシエダは日本時間9月9日4時から、UEFAヨーロッパリーグ(EL)グループリーグ初戦、アウェーのオールドトラフォードでマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。

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