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【名古屋】ドーピング問題のシュヴィルツォク「B検体」も陽性。2年間出場停止の可能性、本人は否定するが…

名古屋でのシュヴィルツォク。(Photo by Masashi Hara/Getty Images)

有能な弁護士を雇い無罪主張。しかし“知らないうちに”は立証困難。

 ドーピング問題で暫定的な出場停止処分が下されていたJ1リーグ名古屋グランパスエイトに昨季まで所属した元ポーランド代表FWヤクブ・シュヴィルツォク(Jakub Jan Swierczok)だが、B検体も禁止薬物の陽性反応が出ていたことが分かったという。このため今夏に検討された移籍も実現できなかったそうだ。

 ポーランドメディアの『Meczyki』では7月の段階で、ポーランド1部の強豪レギア・ワルシャワが、シュヴィルツォクの獲得を検討していると報じた。そして同メディアのトーマス・ヴォダルチク氏は『Sportowefakty』で、この件について、「私の知る限りでは、彼のB検体も陽性でした。選手資格が失格となり、このままだと最低2年間は出場できなくなります」と説明している。

 シュヴィルツォクは名古屋と2024年1月まで契約を結んでいるという。同氏によると、シュヴィルツォクは有能な弁護士を雇ってこの問題について、無罪であることを証明しようとしている。しかし、このドーピングの問題で、その結果を覆すのは非常に困難を要するということだ。

 シュヴィルツォクは2021年途中に名古屋へ加入し、J1リーグ14試合・7ゴール、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2試合・3得点と大活躍した。しかしアジアサッカー連盟(AFC)は昨年12月10日、10月に行われたACL準々決勝の浦項スティーラーズ戦後のドーピング検査で、シュヴィルツォクの検体から禁止薬物が確認されたと発表した。

 この発表を受けて、暫定措置として、全てのサッカー関連活動への参加が禁止されている。名古屋は「所定の手続きに従って同時に採取された別の検体(B検体)での再分析を要請しております」と説明していた。

 本人はまったく身に覚えがないと主張してきた。ただしドーピング問題では、「最高度の注意をもってしても推測できなかった」こと、その禁止薬物がどのような経緯で体内に入ったかを証明しなければならない。

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