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【名古屋】事実誤認で川崎戦中止を判断。保健所から「活動停止」の指導なかった

名古屋グランパスのエンブレム。(C)SAKANOWA

公式サイトの内容も変更される。

 J1リーグの名古屋グランパスが、クラブ内に新型コロナウイルス感染症の感染者9人が確認されたため、16日の川崎フロンターレ戦を中止・延期していた件で、当初クラブから発表されていた「管轄保健所からのチーム活動停止の指導」はなかったという。これが事実であれば、結果的にクラブが独自に試合中止を判断していたことになる。『中日新聞』が7月24日に報じた。

 同紙によると、名古屋は事実誤認があったとして、現在Jリーグによる調査を受けているという。

 名古屋は公式ツイッター(@nge_official)で16日の試合中止について、「 7/14(木)〜7/16日(土)トップチームが活動停止となり、Jリーグの試合実施要項に定めるエントリー要件を満たせないこととなりましたため、7/16(土)明治安田生命J1第22節 川崎フロンターレ戦の試合開催中止が決定しました。 代替開催日、チケットの取り扱いは、後日ご案内します」と報告している(24日10時時点)。

 一方、公式サイトでは、この一部内容が変更されている。『7/16(土)明治安田生命J1リーグ第22節 川崎フロンターレ戦 トップチ。ム活動停止に伴う試合開催中止のお知らせ』と題したプレスリリースは次の通り。

「7月16日(土)開催の2022明治安田生命J1リーグ 第22節 名古屋グランパス vs. 川崎フロンターレ(19:00キックオフ/豊田スタジアム)は、試合中止となりましたのでお知らせいたします。

 名古屋グランパスは、2022年7月8日(金)から14日(木)までの間にトップチームの関係者合計9名が新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けました。断続的に感染者が出ていることから、管轄保健所から感染防止対策に関する指導を受けて、感染拡大防止に努めておりました。

 名古屋グランパスは、さらなる感染拡大を防止するため、7月14日(木)から16日(土)までの間、トップチームの活動停止を判断いたしました。

 これにより、2022明治安田生命J1・J2・J3リーグ戦試合実施要項に定めるエントリー要件を満たせないこととなり、Jリーグ規約第62条に基づきチェアマンにより試合の中止が決定されました。 なお、代替日およびチケットの取り扱いについては決定次第名古屋グランパス公式サイトにてお知らせいたします」

 ただし、「チェアマン決定」は、あくまでも保健所指導によるチーム活動停止を受けたもの。この内容変更にも、問題が生じる可能性がある。

 Jリーグは公式サイトで、管轄保健所の指導が中止の理由であると報告している。

「(中止・延期の理由について)名古屋グランパスにおいて、トップチームの選手・スタッフ複数名が新型コロナウイルス感染症の陽性診断を受け、その後も断続的にチーム内に新たな陽性者が出ていることから、管轄の保健所より7月14日(木)から16日(土)までの間、トップチーム活動停止の指導を受けました。これにより、2022明治安田生命J1・J2・J3リーグ戦試合実施要項に定めるエントリー要件を満たせないこととなりました。 以上を踏まえ、Jリーグ規約第62条に基づきチェアマンにより試合の中止を決定いたしました」

 Jリーグのエントリー規定では、「各試合において、トップチーム登録、第2種トップ可および特別指定選手合計13名以上の選手(ただし、ゴールキーパー登録の選手が必ず1名含まれているものとする)をエントリーしなければならない」と定められている。つまり、新型コロナウイルスの感染者が複数出た場合でも、チーム内で出場可能な選手が13人いる場合には、試合は開催しなければならない。その「可能な限り試合開催する」という考えは、Jリーグ全体で共有されている。

 ただし、管轄の保健所などから試合日を含めたチーム活動停止の指導を受けた場合、そもそもこの規定を満たせなくなるため、試合中止の措置が取られている。

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