【ポーランド戦ランキング】日本の新たな”軸”、柴崎岳が走行距離1位
日本代表の柴崎岳。写真:新井賢一/(C)Kenichi ARAI
長谷部温存のなか、中心的存在としてダイナミックかつ慎重に”走る”。
[ロシアW杯 グループH] 日本 0–1 ポーランド/2018年6月28日/ヴォルゴグラード
FIFAワールドカップ・ロシア大会グループリーグ最終第3戦、日本代表対ポーランド戦のトラッキングデータが発表された。総走行距離では日本の柴崎岳が両チーム通じて1位となる10.818キロを記録。マイボール時の4.180キロもトップだった。
また、スプリント回数では長友佑都が52回で両チーム最多。さらにトップスピード時速31.50キロもチーム内1位だった。
気温30度を超すなか、柴崎はセネガル戦(10.66キロ)よりも走った。思うように攻撃面ではリードできなかったものの、苦しみながらもあらゆるポジションに顔を出してボールを引き出して、リズムを作り出した。
連戦のため長谷部誠をベンチスタートで温存するなか、ピッチの中心的存在となり、ダイナミックかつ慎重に、チームのために走って貢献していたことがそんなデータからも読み取れる。
さらに試合前に、「もっと走る」と宣誓していた長友も有言実行。驚きのスプリント数を弾き出すとともに、日本の左サイドに躍動感と安定感をもたらし、崩されるシーンはほぼなかった。ベルギー戦でも背番号5の”爆走”が勝利には不可欠になる。
パス本数と成功率は、やはり最後の”パス回し”が続いたため、全体的に高かった。今回は参考程度と言えそうだが、吉田はパス成功率97パーセントを記録している。
日本代表のトラッキングとパス本数/成功率のランキングは次の通り。
※太字は両チーム通じて1位。
▼走行距離
1位 柴崎 岳 10.818キロ
2位 山口 蛍 10.489キロ
3位 酒井高徳 10.481キロ
4位 長友佑都 10.259キロ
5位 酒井宏樹 9.525キロ
▼スプリント回数
1位 長友佑都 51回
2位 武藤嘉紀 47回
3位 酒井宏樹 30回
4位 柴崎 岳 28回
5位 山口 蛍 26回
▼トップスピード
1位 長友佑都 31.50キロ/h
2位 吉田麻也 31.03キロ/h
3位 柴崎 岳 30.17キロ/h
3位 宇佐美貴史 30.17キロ/h
3位 酒井宏樹 30.17キロ/h
▼パス本数/パス成功率
1位 槙野智章 84本/92%
2位 吉田麻也 79本/97%
3位 山口 蛍 77本/96%
4位 柴崎 岳 71本/86%
5位 酒井宏樹 42本/71%
文:サカノワ編集グループ