シャルケ監督が吉田麻也に激怒「また人を見失った」。ドイツ代表フュルクルクに失点、ブレーメンに練習試合で敗れる。日本代表キャプテン負傷…
吉田麻也。写真:兼村竜介/(C)Ryusuke KANEMURA
クロスから簡単に頭を越されて、ゴールを決められる。
ドイツ・ブンデスリーガのシャルケ04は1月14日、リーグ戦再開を1週間後に控えて、ホームのフェルティンスアレーナで同リーグのヴェルダー・ブレーメンとテストマッチを行い、0-1で敗れた。
失点は開始4分、シャルケがシュートまで持ち込んだチャンスの直後だった。ブレーメンが左サイドを打開してクロスを放たれると、中央にいたシャルケDF日本代表の吉田麻也が頭を越されて、ドイツ代表ニクラス・フュルクルクにヘディング弾を放たれ、そのこぼれ球を押し込まれた。結局これが決勝点になってしまった。
吉田は10分、競り合いのあとに転倒したダニー・ラツァと交錯して、足首付近を痛めて負傷。そのあとプレーを続行したが、ハーフタイムに交代している。
トーマス・ライス監督は試合後、キャプテンマークをつけてプレーした吉田について「彼は失点の際、残念ながら、また人を見失っていた」と厳しく批判した。ケガについては「今のところ心配していません」と、数日を経て戦列に復帰するだろうと見込んでいた。今回はポーランド人DFマルチン・カミンスキにチャンスを与えたい考えだったようだった。
現在最下位に沈むシャルケだが、残留圏とはまだ5ポイント差と十分に逆転の可能性はある。そのためにも、まず再開後にいい感触を掴みたい。吉田がカギを握るが、こうした“悪評”を吹き飛ばすような逆襲の活躍が求められる。