【鹿島】新加入FW知念慶が最前線に強度をもたらす。水戸戦のノーゴール敗戦に「前を向き合っていけるようにしたい」
鹿島の知念慶。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「前半で1点を取りきる力をつけなければいけない」
[いばらきサッカーフェスティバル2023] 水戸 2-0 鹿島/2022年2月12日14:00/ケーズデンキスタジアム水戸
Jリーグ・プレシーズンマッチの「いばらきサッカーフェスティバル2023」、川崎フロンターレから鹿島アントラーズに今季加入したFW知念慶が水戸ホーリーホック戦で先発出場し、最前線に高い強度をもたらした。立ち上がりから鹿島が押し込んだものの、前半唯一の被シュートから失点を喫してリズムを崩すと、後半は知念もいい形でボールを受ける回数が減り、74分に垣田裕暉と交代した。
知念のシュートは計4本。いずれも前半に放ったものだった。
「前半いい流れだったのでそこで点が取れていれば、また違ったゲームになっていたと思います。1回のチャンスで決められて崩れ、もったいなかったという部分はありました。前半で1点を取りきる力をつけなければいけない」
このプレシーズン、主力組は一度も勝てず。しかもゴールを奪えずにいる。
「一つになってやっていかないと。試合は90分あるので、なかなか勝ち切れずにいます。自分たちがどのように戦っていくのかをみんなで認識し、チームとして戦っていかないと勝てないかなと思います」
決して全てが悪いわけではない。立ち上がりに見せた、最前線の知念から入るチーム全体のプレッシング強度の高さは、間違いなく脅威を与えていた。
まずその流れからゴールをこじ開ける。それが2月18日に行われる開幕の京都サンガF.C.戦に向けた、一つテーマになる。
「このチームの中ではベテランの年齢になります。若い選手が多く、メンタル的なところは声をかけながらやっていかないといけない。内容は決して悪くないので、誰かのせいにせず、みんなが批判し合うのでもなく、前を向き合っていけるようにしたいです」
まだプレシーズン。知念に待望の公式戦初ゴールが生まれた時、鹿島の本当の戦いが始まるはずだ。