【大宮VENTUS】魅力の詰まった5ゴール!今日、千葉と対戦へ。上辻佑実、井上綾香、髙橋美夕紀…連発なるか

前節広島に5-0快勝、連勝なるか！

　サンフレッチェ広島レジーナに5－0の勝利を収めた大宮アルディージャVENTUSが３月18日（13時開始）、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースとアウェーで対戦する。

　前節の広島戦、開始4分に生まれた上辻佑実のゴールは、完璧なトラップから落ち着いて左隅に蹴り込まれたもの。彼女のスキルの高さを見せつける一撃だった。上辻は「１試合に一回はシュートチャンスが来るだろうと思ってたけど、まさか最初にやって来ました（笑）」と喜んだ。

　そして、そのゴールを皮切りに、「VENTUSらしからぬシュートの正確性（笑）」（上辻）でシュート総数６本中5本が結実していった。

　残り４ゴールは２トップが得点源に。13分、69分の井上綾香のゴールは、２本とも彼女らしい迷いのなさから決まった。

　２ゴールをマークしたもう一人が髙橋美夕紀だ。特に２点目は、このオフにみっちり鍛えてきた前線からのプレスで奪い取り、得意のロングシュートで仕留めた自信の一発。「打った瞬間に入ったと思った」と狙い通りのコースを突いた。

　まさに大宮VENTUSの現在の魅力が詰まった５ゴールだった。

　加えて、これ以上ないタイミングで得点が決まっていったことが、守備にも好影響を及ぼした。多少ボールを回されてもカウンターに転じる形が見事にハマった。

　肝は前線のプレススイッチが途切れなかったこと。一歩間違えば全て後追いになるリスクを冒しながら、前線から最終ラインまで一体となって貫き無失点勝利を果たした。チーム全体で、確かな手応えとなったはずだ。

　４位に浮上した大宮は18日、持ち前の粘りで攻守にリズムが戻り始めている千葉と対戦する。アウェーで連勝を収め、上位の背中を初めて捉える機会にしたい！

[文・写真：早草紀子]