【京都】曺貴裁監督がカシマで初の“勝点1”「一つ前進した」
京都の曺貴裁監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「ここで勝つのは本当に難しいというスタジアム」
[J1 19節] 鹿島 0–0 京都/2023年7月1日18:00/カシマサッカースタジアム
J1リーグ19節、鹿島アントラーズ対京都サンガF.C.戦はスコアレスで引き分けた。京都はリーグ2連勝でストップしたが、3試合負けなし。
曺貴裁監督は試合後の記者会見で、「両チームの選手がともに足を止めずに戦ったなか、こうした試合で勝点3を取るのが理想でした。ただ前期の鹿島さんとの試合(●0-2)の反省を踏まえ、出た選手がよくファイティングスピリットを見せてくれました」と選手をたたえた。
一方、ラストパスなどキーパスが通りそうで通らない場面が続いたのを反省点に挙げたが、選手たちの「トライしようとしていた」とも姿勢を評価した。
また、曺監督にとって、カシマスタジアムでの引き分けは監督人生で初のことだった。
「アントラーズさんの敵地で引き分けたのは、監督人生で初めて。ここで勝つのは本当に難しいというスタジアム。そこで一つ前進した結果になったと思います。今日出た選手全員、サンガタウンに残っている選手全員の力で勝点1をもぎとり、これを次のガンバ大阪戦につなげたいです」
ちなみに湘南ベルマーレ時代、リーグ戦では2015年3月14日のJ1リーグ・ファーストステージ2節で2-1の勝利を収めている(2016年5月のルヴァンカップ・グループステージでも)。京都では4試合目にして、ドローは昨年9月のホームゲームに続いて二度目である。
確かにこれまで監督として456試合を戦い、カシマでのドローは初ということだ。
「狙いのなかで点が取れれば最高でしたが、選手が状況に応じて適切な判断をしていけるチームが上に登っていけると思います。その意味では、開幕の頃より、少しサンガの選手もできることが増えたかなと思います」
曺監督はそのように少なからず手応えを得て、一方でゴールできなかったことを課題にも捉え、次節8日のアウェーでのG大阪戦を楽しみにしていた。