遠藤航は速攻を止め切れず…二人退場のリバプールがトッテナムにAT弾黒星
リバプールのクロップ監督(左)と遠藤航。(Photo by Matt McNulty/Getty Images)
マティプのオウンゴールで万事休す。
[プレミアリーグ 7節] トッテナム 2-1 リバプール/2023年10月1日1:30(現地17:30)/トッテナム・ホットスパー・スタジアム
イングランド・プレミアリーグ7節、リバプールFCがトッテナム・ホットスパーFCとの無敗対決で、2人退場者を出すなか粘り強く戦ったものの、90+6分のジョエル・マティプのオウンゴールで力尽き1-2で敗れた。レッズは5勝1分1敗、トッテナムは5勝2分。リバプールの日本代表MF遠藤航は73分に途中出場したが、その失点シーンではプレスをかわされ、さらにスピードで負けて速攻を止め切れなかった。
26分、ボールに乗った足が反動で相手の脛を踏んでしまい、カーティス・ジョーンズが一発レッドカードで退場処分を受ける。映像の角度によって見方が変わるというやや微妙な判定ではあった。
それでもルイス・ディアスが先制点を決めたかに思われたが……こちらも微妙な判定でオフサイドにより取り消しに。
そして36分、ソン・フンミンが先制点を決める。それでも前半終了間際、コーディ・ガクポが意地の一撃で同点に追い付いてみせる。
ただ、この日のリバプールは流れを掴めない。69分、ディオゴ・ジョッタがこの日2枚目のイエローカードをもらい、アウェーチームは9人で戦うことを余儀なくされるのだ。
73分、遠藤ら3人が投入されて、基本1-1で試合を終わらせるプランに。隙あらばセットプレーやカウンターからゴールを狙うという戦い方を選択する。遠藤はしっかり中央のスペースを消して対応。対するスパーズは特に右サイドから揺さぶり、どんどん重圧をかけてきた。
そして残りあと1分と迫った90+6分、リバプールは敵陣でFKを得る。そこで攻め込もうとしたが、ボールを奪われてしまう。遠藤は高い位置から再奪取を狙うもののかわされ、交代出場したばかりのピエーミル・ホイビュアの猛烈な突破を止め切れない。そこを起点に、最後はペドロ・ポロの右クロスをマティプがクリアしようとしたが失敗し、そのままゴールネットを揺らしてしまった。
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厳しいシチュエーションでの出場機会だった遠藤だが、ミスパスやボールロストもあり、このトップレベルの戦いで評価を高めることはできなかった。一方、スパーズのアンジェ・ポステコグルー監督は開幕からの無敗を継続し、ホームで劇的勝利を続けていて、サポーターの心をしっかりと掴んだ。