【日本代表】ポジション争いの構図:三笘不在の左WG│奥抜侃志が大抜擢、南野拓実“スライド起用”も
三笘薫 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
中村敬斗の出場時間に注目。右サイドの伊東純也&久保建英で変化も付けられる。
[MIZUHO BLUE DREAM MATCH] 日本代表 – カナダ代表/2023年10月13日19:35/デンカビッグスワンスタジアム
サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が10月シリーズ(MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023/13日・カナダ代表戦@新潟、キリンチャレンジカップ2023/17日・チュニジア代表戦@神戸)に臨む。
日本サッカー協会(JFA)は、前田大然(セルティック)がケガのため、三笘薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)が体調不良のため、替わって川辺駿(スタンダール・リエージュ)、奥抜侃志(1FC.ニュルンベルク)を追加招集すると発表した。
今回、三笘不在によって注目されるのが、左MF(左ウイング)の“三笘に続く存在”を巡る争いだ。
カタール・ワールドカップ(W杯)までは、南野拓実、久保建英が左MFのレギュラー的存在で、三笘がスーパーサブという序列だった。
そして今年3月からの森保二次政権では、三笘がチームの軸として左サイドに君臨。そのうえで様々なバランスを模索してきた。
今回ブライトンでシーズン開幕から公式戦10試合連続スタメン出場を続けてきた三笘が体調不良で不参加となった。この2試合不在になることで三笘の地位が揺らぐことはない。ただ、三笘に万が一があった場合に備え、“三笘に続く存在”がアピールするチャンスになる。
3月シリーズ以降、中村敬斗がコンスタントに出場機会を得て、3試合・3得点と結果を残す。直近のトルコ代表戦では2ゴールを記録した。移籍したフランス1部スタッド・ランスでもレギュラーポジションを掴んでいる(リーグ8試合・1得点)。
中村が森保一監督から次第に信頼を得ているのは伝わる。ただし、これまで最長で45分間の出場機会しか得られていない(2試合)。今回もう少し長い時間で起用された場合、そのなかで安定したパフォーマンスを発揮できるかが問われる。
そうしたなか、今回、ドイツ・ブンデスリーガ2部1FC.ニュルンベルクで左ウイングのレギュラーを掴んだ奥抜が抜擢された。何度か左サイドで起用されてきた前田も不参加となり、出場機会を得るチャンスは十分ある。そこでインパクトを残せるか。
また、これまで左MFで先発起用の多かった南野が、今度は例えばトップ下で先発し、試合途中から左サイドに回るという“スライド起用”も考えられる。
左サイドからインサイドのスペースを突ける南野が、中央で厚みを加える。そして右MF(右ウイング)を伊東純也または久保建英、それぞれチョイスすることで、前線全体の変化を加える。この10月シリーズ、改めて南野の真価が発揮されるかもしれない。
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加えて、森保監督はアジア予選を見据えて4-3-3も重視している。その場合のインサイドハーフと合わせた組み合わせも注目点となる。