【鹿島】岩政監督「日本一あきらめの悪いクラブ」。首位・神戸と国立決戦、大迫封じには『3段階』で対応
首位・神戸との国立決戦に向けて抱負を語った鹿島の岩政大樹監督。(C)SAKANOWA
「例えばイブラヒモビッチに10回、20回とボールが入れば、3点、4点と取る。今のJリーグで、大迫もそれぐらいの選手になっている」
[J1 30節] 神戸 – 鹿島/2023年10月21日14:00/国立競技場
J1リーグ鹿島アントラーズの岩政大樹監督が10月20日にオンラインによる取材に応じ、翌日に国立で開催されるヴィッセル神戸戦に向けて抱負を語った。
鹿島は13勝8分8敗(39得点・26失点)の勝点47で4位。対する神戸は17勝7分5敗(51得点・25失点) の勝点58で首位に立つ。残り5試合、11ポイント差がつく。ここで勝つことができれば、わずかながら逆転優勝への望みが膨らむ。
この試合のポイントの一つが、神戸のエースである元鹿島のFW大迫勇也をいかに封じるか。指揮官は「三段階」の抑え方があると語った。
「優秀な選手の対策は常に三段階ぐらいに分かれると思います。まず、そこに(ボールが)入る回数を減らすことが第一段階。例えばイブラヒモビッチに10回、20回とボールが入れば、3点、4点と取るでしょう。今のJリーグでは、大迫もそれぐらいの選手になっています。彼が得意な形で10回も20回もボールを受けないようにすることが、まず最初の準備。その準備は当然しています。
次に彼に(ボールが)入った時にどう対応するのか。彼が一人で点を取るだけでなく、彼を起点に周りの選手が躍動して点を取るのが形です。(二つ目、三つ目の段階として)彼を抑える、そして彼の周りをどう抑えるか」
そのように整理して、この大一番に備える。
一方、岩政監督は「最終的にはピッチに立つ一人ひとりが大迫を自由にやらせていたら、対策も何もありません。選手のメンタリティを含めて上げることにも注視してきました」と、一つひとつのデュエル……闘いに勝つことの大切さも強調していた。
首位・神戸を相手に勝利だけを狙う。岩政監督は「日本一あきらめの悪いクラブ」だとも言う。
「(中断期間は)残り試合で優勝するために、準備してきました。日本一、あきらめの悪いクラブだと認識しています。そのあきらめの悪さが奇跡を起こしてきました。それをまたもう一度、表現したい。その状態に選手たちを持って来れたと思います。選手たちに期待し、声をかけて、叱咤激励し、共に戦っていただきたいです」
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国立競技場での首位との対決。ある意味、最高の舞台が整ったと言っても過言ではない。
約3週間のインターバルを経て、終盤戦に向けて再び戦闘モードに突入した鹿島が意地を見せる!