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なぜ守備的MF遠藤航を投入?”ワタ”の初得点とリバプール大逆転劇、クロップがフラム戦での采配の意図を明かす

遠藤航。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

主導権は握るものの、「私たちにとって不利と言えるやり方をしてきていた」。

[プレミアリーグ 14節]リバプール 4-3 フラム/2023年12月3日23:00(14:00)/アンフィールド

 イングランド・プレミアリーグ14節、リバプールFCがフラムFCに4-3の大逆転勝利を収めた。リバプールの日本代表MF遠藤航は交代出場から87分に痺れる同点弾で移籍初ゴールをゲット! 勢いに乗ったチームが1分後にトレント・アレクサンダー・アーノルドの一撃で突き放した。

 83分、オランダ代表ライアン・グラフェンベルグに代わって遠藤が投入された。ただ守備的ミッドフィルダーの投入であり、多くのファンが疑問を抱いたという。ただ、この起用が結実した。

 その采配について、ユルゲン・クロップ監督は試合後の記者会見で説明している。 

 試合自体の流れは、レッズが掴んでいた。ただし指揮官は「私たちにとって不利と言えるやり方をしてきていました。しかしボールを握り自分たちの時間ができていました」と言う。その流れの中で「不運」もありゴールがなかなか決まらず、むしろ2-3とリードされた。

「何度かシステムチェンジを試みました。しかし、上手くいきませんでした」

 つまり、リバプールが主導権を握れていた。ただ相手の思惑にもハマっている。

 相手の目線を変えて混乱を与え、ゴールを奪うにはどうすればいいか? そこで遠藤のカードが切られた。

「ワタ(遠藤)は素晴らしかった。モー(モハメド・サラー)からのパスをワタが完全にフリーになってシュートをファーに決めました。そういったシーンはそれまで一度もありませんでした」

 フラムもどこかで、遠藤がシュートを打ってくることはないだろうと見ていたのかもしれない。その裏をかいての一撃。クロップ監督の起用の意図を、遠藤も理解したうえで生まれた一撃とも言えた。

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 その1分後に決勝ゴール! クロップ監督は「選手たちはさらにゴールを求めていました。それが今度はラッキーをもたらしました」と語った。

 ある意味、リバプールらしい派手な勝利。その歓喜の輪の中心に遠藤がいた。

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