【移籍】エムバペ退団に備えパリSGが大型補強を計画
パリSGのエムバペ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
ブラジルから有望な若手2人を1月に獲得へ。
フランス1部パリ・サンジェルマンに所属するフランス代表FWキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)の今季2023-24シーズンでの退団が現実味を帯びてきた。
パリPGは年内まで優先的にエムバペと交渉する権利を有している。しかしこれまでのところ、現契約に盛り込まれている1年の契約延長オプションが履行されておらず、噂されてきた新たな延長契約の締結にも至っていない。年明けからは他クラブとの交渉が可能になるため、「エムバペ今季限りでの退団」が刻一刻と近づいている状況だ。ただしパリSGが交渉できなくなるわけではないため、この年末年始に駆け引きが起こるかもしれない。
『レキップ』によると、パリSGは来年1月に開く冬の移籍マーケットで、負傷離脱したプレスネル・キンペンベ、ファビアン・ルイスの穴を埋めるため、サンパウロFCに所属する20歳のDFルーカス・ベラルド、SCコリンチャンスの18歳MFガブリエウ・モスカルドを獲得する予定だ。さらに「他にもパリはチャンスを虎視眈々と狙っている」という。
モスカルドは守備的&セントラルに対応できるミッドフィールダーで、ポゼッションに定評がありパス成功率84パーセントと高い。ルーカス・ベラルドは堅実なセンターバックでパスレンジも魅力という。
また、パリSGからは、ヒューゴ・エキチケ、ライヴィン・クルザワが1月に退団する可能性が高い。さらに同メディアは「パリから去る選手は彼らだけではないかもしれない」と見ている。
そしてエムバペの後継者として、パリSGは以前から、マンチェスター・ユナイテッドに所属するマーカス・ラッシュフォードに着目していると噂されてきた。改めて具体的な動きがあるのかも注目される。
確かにエムバペ後――を見据えた動きが進められているようだ。ただ同メディアが『大補強』と謳っているものの、タレント的にはブラジル人のホープしか名前が挙がっておらず、そのあたりはまだちょっと物足りなさはあるか。
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まずパリSGはエムバペとともに、悲願であるUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)制覇に邁進する。来年2月のCLラウンド16では、日本代表MF久保建英の所属するスペイン1部レアル・ソシエダと激突する。