【浦和】ヘグモ監督「驚いた」、Jリーグのレギュレーションとは?
浦和のヘグモ監督(左)と通訳の羽生直行氏。写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI
「私がスウェーデンを去る時には、20人に増えていました」
[J1 1節]広島-浦和/2024年2月23日14:00/エディオンピースウイング広島
2024年のJ1リーグ開幕1節のサンフレッチェ広島戦に向けて、浦和レッズのペア=マティアス・ヘグモ監督が2月21日、オンラインによる記者会見を行った。今季就任したノルウェー人指揮官はこれまで準備してきた攻撃的4-3-3で、優勝戦線に絡んでくるに違いないライバル相手に、新スタジアムにて真っ向から挑むことを誓った。
また、すでにこの広島戦のスタメン11人を指揮官は決めていると明かした。そのうえで、「11人+ベンチメンバー7人」のトータル18人の選び方、その人選で何を重視するか問われると、ヘグモ監督は「日本に来ると決まった時、メンバー入りできる人数が『18人』のみであると聞いて驚きました」と言って続けた。
「私がスウェーデンリーグに行った時(2021年シーズン)、メンバー入りできるのは18人でした。そこで戦っていき、スウェーデンを去る時(2023年シーズン)には20人になっていました」
そのようにコロナ禍を乗り越えながら、スウェーデンリーグでも11人+ベンチ入り9人まで拡大されていったそうだ。そしてベンチメンバーが7人と9人では、やや選手選考も異なってくると言う。
「どのクラブにも、たくさんのクオリティの高い選手がいます。各ポジションに交代できる選手がいれば、より良い状況にはなります。近い将来そうなることを望んでいます」
ノルウェーの男女代表チームを率いた経験を持つ64歳のヘグモ監督は、そのように要望する。
「18人ということは7人がベンチ入りできて、一人がゴールキーパーになります。6人で10のポジションをカバーしなければなりません。チームの中に複数のポジションをプレーできる選手がいるのは良い面ではあります。ただスタメンとはまた特徴の違った選手がベンチにいれば、試合の最後のところで流れを変えられます」
つまり、もちろんポリバレントなタレントもまた重宝される。一方、ベンチ枠が増えれば、何かしら一つでも強烈な武器を持った(若手など)スペシャルなタレントを積極的にメンバーしていけるのではないかということだ。
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AFC(アジアサッカー連盟)主催のカップ戦もベンチ入りメンバーは12人になっている。もちろんそれだけ費用がかかるわけだが、昨今問題視されている上位陣の厳しい試合日程を踏まえると、そのあたりはJリーグの課題となってきそうだ。