【サッカー日本代表】伊東純也の報道「明らかに虚偽。弁護士として確信」。女性2人を刑・民事で告訴した理由「『1』書かれたら、『10』で打ち返すぐらいでないと、やっとイーブンにならない」
伊東純也。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
弁護士の加藤博太郎氏インタビュー後編、ジャーナリスト小川泰平氏のユーチューブチャンネル『小川泰平の事件考察室』で。
週刊誌に虚偽を報じさせたとした女性二人に対し虚偽告訴罪による刑事告訴と損害賠償請求の民事訴訟を起こしたサッカー日本代表MF伊東純也(スタッド・ランス)を巡る一件で、3月5日、ジャーナリストの小川泰平氏がユーチューブチャンネル『小川泰平の事件考察室』で、伊東の弁護士である加藤博太郎氏へのインタビュー後編を公開した。
特に刑事事件に関する情報についてはあまり開示できないなか、小川氏の疑問に加藤氏が伊東に代わって答えている。
前編では、伊東側が当初A子さんと100万円で示談交渉していると報じられた件について、加藤氏が否定。弁護士が就く前のあった話だが、当時伊東のマネジメントを担当していたX氏とA子さんの間で揉め事が起こり、そこにA子さんの事務所社長も加わり、三者で話し合われていた時の額だったとされると説明があった。加藤氏は「現在報じられているような、伊東さんが何か行為を認めて示談交渉をしていたというのは、まったくの誤りだと思います」と見解を示していた。
後編では、女性2人に対し虚偽告訴に踏み切った理由について、加藤氏が説明した。
「もしも仮に性加害があったのであれば、そんなこと(虚偽告訴)をすれば大きなマイナスになります。私たちとしては、たくさんの証拠から検討し、弁護団を組み、『明らかに客観的事実と違う告訴が行われている』というところで逆告訴に踏み切りました」
そして週刊誌に報じられた内容が、あたかも“既成事実化”されていくことに危機感を募らせる。
「メディアにいち書かれてしまったら、いくら『やっていません』と言っても、それだけで名誉は害され、自粛に追い込まれてしまうわけです。なのでメディアに『1』書かれてしまったら、『10』で打ち返すぐらいでないと、やっとイーブンにならない」
「週刊誌によって、有名人が社会的に抹殺されてしまうのは非常に簡単なんです。実際書かれてしまったら、まるで死刑判決が出てしまうのと同じような感じではないかなと思います」
そして加藤氏は「伊東選手ともしっかりお話をして、客観的証拠からも検討して、これは女性側の言い分が虚偽であると、弁護士として確信しました」と強調した。また、大阪府警とは話し合いを重ねたうえで、告訴状の提出に至ったという説明もあった。
加えて、加藤氏が伊東に代わりメディアを通じて事情を説明している理由も語っている。
「伊藤選手はやはりスポーツ選手であって、サッカーに専念する必要があり、そういったこと(法律の専門的なこと)を話せないわけです。なので弁護団として矢面に立ち、しっかり伊藤選手の名誉回復を図っていかなければならない、というところで行っています」
そのように、話せる範囲内ではあるが、加藤氏の話からすると、週刊新潮の伊東に関する報道内容とは大きくかけ離れていることが分かる。
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WEB版ではJリーグ開幕について批判的な記事を掲載するなどサッカーへの対立を鮮明にする新潮社だが、その後、週刊新潮では、伊東について具体的な言及はされていない。