【ザスパクサツ群馬】大槻毅監督、事実上の解任。最下位低迷の責任を取り契約解除。「チームからは離れますが、ザスパ群馬の成長、成功を心から願っています」
大槻毅監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
武藤覚ヘッドコーチが昇格。
J2リーグのザスパクサツ群馬は5月8日、6日付で大槻毅(Tsuyoshi OTSUKI)監督との契約を双方合意のうえで解除したと発表した。また、武藤覚ヘッドコーチの監督昇格も決まった。
51歳の大槻監督は、浦和レッズの指揮官を経て、2022年に群馬の監督に就任。元日本代表の細貝萌らを獲得して、昨季は11位まで躍進した。しかし今季これまで1勝3分10敗で最下位20位に低迷。その責任を取るとともに、残留への巻き返しのため、クラブは監督交代に踏み切った。
大槻監督は次のようにコメントしている。
「ザスパ群馬に関わる皆様、シーズン途中でチームを離れることとなりました。2年4か月、大変お世話になりました。
勝点を積み上げられない現状に対して責任を感じています。クラブを支えていただいているパートナー企業の皆様、試合運営でいつもサポートしていただいているボランティアスタッフの皆様、Jリーグの中でも本当に素晴らしいスタジアムのピッチを用意していただいているスタッフの皆様、トレーニング環境を提供していただいている関係者の皆様、そして、いつも良い準備をしてくれた選手、チームスタッフ、クラブスタッフの皆様、その他にもたくさんの方々に支えられて、仕事をさせていただいたことに感謝いたします。 特に毎試合、サポートしていただき、いつもホームの試合でスタジアム入りする際に素晴らしい光景を作っていただいたサポーターの皆様には心より感謝いたします。
私はあの光景にいつも勇気をいただきました。チームからは離れますが、ザスパ群馬の成長、成功を心から願っています」
【クラブからのコメント】
「今シーズンは日頃より応援して下さる皆さまにご心配をお掛けし、大変申し訳ございません。今シーズン第14節終了時点で1勝3分10敗となかなか勝ち切れず、5月6日の清水戦後に大槻監督との対話を経て苦渋の決断ではありましたが、今回の決定に至りました。
関連記事>>【移籍】鎌田大地、ラツィオ残留の場合の年俸は「5億円」。単年延長のメリットとデメリットは?
昨シーズン、22チーム制となったJ2リーグで過去最高成績となる11位、2020シーズンより4シーズン掲げ続けた『勝点50以上』という目標を達成できたのは紛れもなく大槻監督の手腕によるもので、改めて大槻監督によるおよそ2年半の多大なるクラブへの尽力に深く感謝申し上げます」