【鹿島】ポポヴィッチ監督が札幌戦へ「何かをキッカケに必ず浮上してくる。力を持っているチーム」と警戒
札幌戦の前日練習で指示を出す鹿島のポポヴィッチ監督。(C)KASHIMA ANTLERS
ルヴァンカップの町田との敗戦から立ち直り、リーグ神戸戦”以上”のパフォーマンスを見せられるか。
[J1 16節] 札幌 – 鹿島/2024年5月25日14:00/札幌ドーム
J1リーグ鹿島アントラーズのランコ・ポポヴィッチ監督が5月24日、オンラインの取材に応じて、翌日のアウェーでの北海道コンサドーレ札幌戦に向けて抱負を語るとともに意欲を示した。
中2日の日程が続き、先日のルヴァンカップ3回戦FC町田ゼルビア戦(●0-2)は、一部スタメン選手を入れ替えて臨み、後半に主力組を投入したものの枠内シュートゼロで敗れた。ただポポヴィッチ監督は開幕直後3月9日のリーグ戦での町田戦(●0-1)と比較すれば、「チームとして前進があったのは事実」と手応えを得たという。
試合間隔が短く、控えに回っている選手はなかなかトレーニングマッチもできずにいた難しさはあったという。そのなかで指揮官は「選手たちは自分たちの力を見せようとしてくれました。ただ、我々はもっとやれなければいけない、結果を残さなければいけないチームです」と語り、リーグ戦でこの悔しさを晴らしたいと強調した。
19位に低迷している札幌だが、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督のもと、7シーズン目を迎えている。3-4-2-1のシステムと戦術は確立されており、一度ハマれば巻き返す力はあると警戒する。
「長い間、同じ監督のもとチーム作りをしてきた、その積み上げがあるのはアドバンテージだと思います。リスペクトを持って戦わなければいけないチームですし、力がなければJ1リーグで戦い続けられません。
隙を見せないことが大切。同じ監督のもと同じ戦い方を続け、共通理解は深まっているはずです。立ち返る場所、やるべきことがハッキリしているチームは、何かをキッカケに必ず浮上してきます。力を持っているチームです。
選手たちは、試合に臨む姿勢、強度、そして一体感……広島戦、神戸戦ではそれらトップレベルのものを見せてくれました。それ以上のものを見せる必要があると感じています。
我々がタイトルを口にするのであれば、緩めずその2試合以上の姿勢を見せて戦う必要があります。
前節見せた全員で一つになって戦う姿勢、責任感を持って戦うこと。我々の選手たちもその姿勢を見せることが求められます」
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ちょうど1か月前、同じようにルヴァンカップを挟んで臨んだあとのアウェーゲーム、その時最下位に沈んでいたサガン鳥栖に2-4で敗れている。あの苦い経験を踏まえ、ここで改めて勝利をもぎ取りに行く。その強い闘争心を求めていた。