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「伊藤洋輝は過小評価されている」バイエルンのエベールSDが獲得の背景、クラブのビジョンを語る

伊藤洋輝。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「ビルドアップの柔軟性を高めるために、バックラインに左利きの選手がほしかったのは確かです」

 ドイツ・ブンデスリーガ1部バイエルン・ミュンヘンのマックス・エベール(Max Eberl)スポーツダイレクターが9月15日、『シュポルト1』のインタビューに出演し、開幕から3連勝と好調なチームについて語った。

 ヴァンサン・コンパニ監督を迎えた今季、特に最終ラインの整備を進めてきた。クラブはマタイス・デ・リフトがマンチェスター・ユナイテッドに移籍することを容認。ダヨ・ウパメカノとキム・ミンジェと、スピードのある二人の残留をまず優先したことで、ハイラインの守備が実現できると考えた。加えてビルドアップの面で、そこから起点にもなれると計算した。

 一方、レアル・マドリード移籍が決定的と言われたアルフォンソ・デイヴィスも残留。ただし、現在はよりテクニックのあるラファエル・ゲレイロが続けて先発出場している。こうした状況に、現在中足骨骨折でリハビリ中である伊藤洋輝が必要であったとも語っている。

 エベールSD伊藤について、次のように語る。

「ビルドアップの柔軟性を高めるために、バックラインに左利きの選手がほしかったのは確かです。アルフォンソ・デイビスがまだ契約を延長せずにいることも関係しました。ヒロキは左サイドでもプレーできます。私たちは長期的な視野でアプローチしてきました。ヒロキは過小評価されている選手ですが、シュツットガルトではとても重要を担った選手です」

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 より最終ラインからの展開、攻撃をスムーズにする。そのテーマに着手するため、伊藤が必要とされたという。加えて伊藤は短いステップからのロングフィードも武器としている。今週の全体練習にもまだ参加できずにいるが、伝統により渋味の強かったバイエルンにコンパニ監督のもと“フレッシュ感”が増すなか、日本代表レフティがどのような相乗効果をもたらすのかも楽しみだ。

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