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荻原拓也がCLでの約1か月ぶり先発抜擢に「自分でもビックリした」。クロスから先制点、フィードからGK退場と大仕事。ディナモ・ザグレブ、ザルツブルクから今季初勝利

ディナモ・ザグレブの荻原拓也。(Photo by Sebastian Widmann/Getty Images)

【現地取材】浦和や日本代表への想い、憧れの選手との直接対決、CLの舞台に立てる”価値”……オギの言葉を連載で伝える。

[CL リーグフェーズ3節]RBザルツブルク 2–0 ディナモ・ザグレブ/2024年10月24日(現地23日)/レッドブル・アレーナ

 J1リーグ浦和レッズからクロアチア1部ディナモ・ザグレブへ今年1月に期限付き移籍した荻原拓也(Takuya OGIWARA)が10月23日、UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ3節のレッドブル・ザルツブルク戦で先発出場し、クロスから先制点につなげるなど、2-0の今季CL初勝利に大きく貢献した。

 荻原が試合後、サカノワ(SAKANOWA)の取材に応じて、この試合中の駆け引き、チーム状況やCLの舞台、クロアチアでの生活、憧れの選手との直接対決、日本代表への想い、そして時間が合えば試合を見ているという浦和について――など語ってくれた。複数回に分けて連載したい。

 期限付き移籍で2シーズン目を迎えた荻原はこの日、2023年までリーグ10連覇(昨季2位)を達成していた強豪ザルツブルクに対し、4-3-3(3-5-2)の左サイドバック(ウイングバック)で出場。49分にクロスからサンドロ・クレノビッチの先制点を演出。さらに66分には精度の高いロングフィードから味方とGKアレクサンダー・シュラガーが交錯し、危険なプレーにより、シュラガーに一発レッドカードが出されて退場処分に。数的優位に立ったあと、ディナモが2点目を追加した。

――スタメン表が配られた時、「3 OGIWARA」の名前がスタメンにあり驚きました。9月21日のクロアチアリーグNKスラヴェン・ベルポ戦以来、約1か月ぶりでした。

スタメンで出られたのは、サプライズ的でした。直近の試合であまり出ていなかったので、自分自身もこのチャンスは、正直ビックリしました」

――この試合で心掛けたことは?

「チャンピオンズリーグという大きな舞台ですが、身を委ねて、試合を落ち着かせ、テンションをあまり上げすぎないように心掛けてました。その中で、自分のやるべきこと、タスクを整理して試合に臨みました」

――4番をつけるスペイン人CBラウール・トレンテと試合前、いろいろ話していましたが?

「ラウールは隣で組む一番近くの選手なので、自分が抜かれたり、ボールが頭を超えられた時には、カバーに来てくれという話ですね。1対1で外された場面もありましたが、彼がしっかりカバーしてくれてとても助けられました」

――バイエルン戦のように、ガンガンいこうという感じではなかった?

「行けたら行きたい、という感じで、コンディション的に前半は特にキツかったので、でも、ちょっとずつ、ちょっとずつ相手との1対1にも対応できるようになり、リズムを作れていきました」

――前半の劣勢を耐えて、荻原選手のクロスから先制ゴールが決まりました。まさにワンプレーで流れが変わりました。

「クロスが直接点に絡むのが理想ですが、そこから何個か経由し、すごく良い形でした。しっかりクロスを上げられたことが、つながりました。あれは自分のタスクの一つだったので、結果につながり良かったです」

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――さらに66分、正確なトラップからのフィードで、GKが退場しました。

「あのフィードは、その瞬間の『ここだ』という感覚でした。(味方が背後を突いた瞬間)見えた瞬間に、質の良いキックを蹴れました」

Posted by 塚越始

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