「リーグの格を批判」森保監督の発言、英国メディアが改めてクローズアップ。サッカー日本代表FW古橋亨梧のフランス移籍を受けて
チュニジア戦でゴールを決める日本代表の古橋亨梧。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「キョウゴは5大リーグに挑戦したいと、ロジャーズ監督に語っていた」
サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)FW古橋亨梧(Kyogo FURUHASHI)のスコットランド1部セルティックFCからフランス1部スタッド・レンヌへの完全移籍を受けて、イギリス大手メディア『スカイ』が改めて日本代表の森保一監督が以前の記者会見で発言したコメントをクローズアップしている。
セルティックのエースストライカーとして一時代を築いた古橋だが、1月28日、スコットランドからフランスに旅立つことが正式に発表された。そのレポートで『スカイ』は、かつてセルティックなどスコットランドリーグの選手がなかなか日本代表に招集されないことについて記者会見で質問を受けると、森保監督が「リーグの格」に触れたことを取り上げている。
今回の移籍も、そういった背景があったと見ているのだ。同メディアは次のようにレポートしている。
「セルティックのボスであるブレンダン・ロジャーズ監督は、スコティッシュ・プレミアシップのリーグの格(質)を公の場で批判していた日本代表の森保一監督と会話をした(古橋)亨梧が、ヨーロッパの5大リーグに移籍したいと『何か月か前』に話していたことを明かしている」
ロジャーズ監督は、古橋が移籍を検討していることを以前から知っていたという。そのキッカケの一つとして、森保監督の発言があったと見ているのだ。
もちろん「リーグの格」と言っても、森保監督はその後、イングランド2部のチャンピオンシップから積極的に選手を招集している。が、果たしてドイツ・ブンデスリーガ1部やフランス・リーグアンと比べてイングランド2部のリーグの質が上かというと、そこはやはり5大リーグトップリーグのほうが上回るのではないかという意見が一般的だ。
とはいえ、日本代表も”チーム”である。近年は多くても月2回と試合数は極めて限られ、常に出場機会を得られる選手は限定的である。控えでも求められる選手となると、チーム内での役割・立ち回りも重視され、そう考えると代表の全選手に関して「リーグの格」が求められるとは言えないかもしれない。
そういった点を踏まえると、森保監督のその発言の大意は、ストライカーの古橋には日本代表でも「エース」として、あるいはエース級になり得ると期待しているということだ。
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周囲の武器を引き出しながら、自らもゴールを量産する。古橋がヴィッセル神戸やセルティックで見せ付けてきた武器を、なかなか日本代表では発揮できずにいるのもまた事実だ。低迷するレンヌだが、古橋らしく『結果=ゴール』を残して、周囲を唸らせたい。