【鹿島】湘南の速攻、右SB人選、レオ・セアラ&鈴木優磨2トップ…鬼木監督の記者会見一問一答「選手を押し出せるような展開に持って行きたかった」
レオ・セアラはゴールならず。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA
0-1で敗れる。次週はホーム初陣の東京V戦。「目指すのは圧倒するサッカーですが、我慢強く戦って行くところも大切」
[J1 1節] 湘南 0-1 鹿島/2025年2月15日15:00/レモンガススタジアム平塚
J1リーグの2025シーズン開幕1節、鹿島アントラーズは湘南ベルマーレに0-1で敗れた。
川崎フロンターレを8シーズン率いたあと今季就任した鹿島の鬼木達監督は、試合後の記者会見で、ゴール裏を埋めたたくさんのアントラーズサポーターに向けて「勝てなかったことは悔しく、申し訳なく思います。試合を通して、もっともっとアグレッシブなサッカーを見せたかったです」と肩を落とした。
「入りは良かったものの、そこから少しコンパクトさを欠き、重心が後ろになってしまいました。そこを自分のところ(采配)で解決できたと思うので、選手を押し出せるような展開に持って行きたかったです」
鬼木監督はそのように自身の責任であると強調した。
鹿島が昨季も苦手にしてきた3バック(5バック)から繰り出すスピードある速攻に、見事にハマってしまった。結果的に湘南の良さを出させるような展開になってしまった。
「もちろん相手のカウンターの脅威もあったが、そこで恐れずパスを通していけるようなシーンを作っていきたいです。少し逃げてしまうと相手のペースに持ち込まれてしまうだけに、怖がらずにやって行くことが大切です。
我慢強く戦っていくしかない。目指すのは圧倒するサッカーですが、我慢強く戦って行くところも大切です。今日であればビハインドとなっても、自分のところでも、引き分けに持って行けるようにやっていきたいです」
右サイドバックには、小池龍太が先発で起用された。指揮官は小池のコンディションの良さを買い、負傷明けである濃野公人を切り札にしたという。途中からは二人が縦に並ぶセットも組まれた。
「龍はキャンプから非常に力を発揮しながら戦って来れて、とてもクレバーな選手でいろいろな状況に対応できます。公人は決して悪かったわけではなく、コンディションのところで少し難しい期間があり、今徐々に上げてきています。彼ら二人のコンビや推進力は今後、右サイドで見ていきたい。ただし、まず、走れる、走らなければ崩していけない。そこは大事にしていきたいです」
この日はレオ・セアラがなかなかいい形でボールを受けられなかった。やや疲労の見えた鈴木優磨とともに同時交代する思い切った采配をふるったが奏功しなかった。
鬼木監督はレオ・セアラについて、次のように期待する。
「トレーニングマッチでは、いい形を出していましたが、今日のようなゲーム(公式戦)になった時、本人だけでなく、際どいところへボールが少し入っていけなかった。本人のストロングポイントを出せるところで受けていかないと……。一人の力で点を取るタイプではないので、彼の助けが必要ですし、そのためにもレオ自身がもっともっと、こういうプレーヤーだと見せてやっていくことで、周囲も分かっていくと思います」
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鹿島は2月22日のホーム初陣となる2節、東京ヴェルディと対戦する。