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令和ロマン髙比良さんのオンラインカジノ事情聴取。「なんでやねん」ロザンが吉本興業の実情を伝えて落胆

オンラインカジノのイメージ画像 (C)Getty images

「ハッキリ言っておかなければいけないと思うのは、コンプライアンスの研修を、(吉本興業は)むちゃくちゃやっている」

 吉本興業に所属するタレント約10人がオンラインカジノに関する事情聴取を警察から受けたとされる一部報道を受けて、その一人とされていた令和ロマンの髙比良くるまさんが2月15日にユーチューブチャンネルで、2019年末から2020年末まで同カジノを行っていたと告白し、ファンや関係者・スポンサーなどに謝罪した。

 なぜ、逮捕や起訴ではなく、事情聴取という段階で、捜査機関から情報がリークされたのか。髙比良さんの話が事実であれば、最近ではなく約5年も前の話である。強制捜査の権力を持つ側からの情報提供は、疑問が残るところではある。

 一方、反社会勢力とのつながりが過去にも問題視されてきた吉本興業だけに、犯罪行為にあたる行為でもあり、今後の対応も注目される。

 そうしたなか吉本興業に所属するロザンの宇治原史規さんと菅広文さんが2月7日、同コンビの公式ユーチューブチャンネルでこの件を扱い(髙比良さんの話が出る前の段階)、「【吉本芸人】オンラインカジノについて」と題した動画を公開し、話題を集めている。

 菅さんは「吉本の社員の気持ちを代弁すると、『なんでやねん』って思う」とやや厳しく言い、その理由を続ける。

ハッキリ言っておかなければいけないと思うのは、コンプライアンスの研修を、(吉本興業は)むちゃくちゃやっている。オンラインカジノに関する研修も散々やっている。というのは、世間にお知らせしておいたほうがいいのかなと思いました」

 それだけ違法行為であると会社としても啓発をしていたのだから、現在も同カジノをしている芸人がいれば、それは「認識していなかった」ということはあり得ないのではないか。それだけに、依存だったのではないか、という見解も示している。であれば、また別の問題であり、対応も求められるというのだ。

 また、宇治原さんは胴元となる運営会社が他国に置かれているため、どのように取り締まっていくのかが示されずにいる、日本の現状にも言及。こうして利用者を捜査、摘発していくだけでは、問題は解決しないのではないかと見る。

 そして菅さんは、この問題の本質的なところを突く。

「(このギャンブルについて)『誰にも迷惑かけていない』という行為だと本人は思っていたはずだが、こうしてたくさん迷惑がかかっている。収録した番組は編集し直さないといけないし、劇場も穴埋めしないといけない。めちゃくちゃ迷惑がかかっている。そういうところまで思いを馳せることができていたのか。俺は多分、それができていない、と思うねん」

 周りには迷惑がかかっていないだろう……。そう思っている行為が、こうして大きな波紋を広げる。プロの芸人であるならば、そこまで配慮できるかどうか。その点を強調していた。

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 菅さんは「これからさらに解明していかなければいけない問題なのかなと思いました」と語って締めくくっている。