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【なでしこ】守備の新たな要、19歳の古賀塔子が示した可能性。CBでフル出場、豪州を無失点に抑える

19歳の古賀塔子はセンターバックでフル出場し、豪州を相手に無失点勝利に貢献した 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

24日コロンビア戦、27日アメリカ戦、さらに進化を遂げられるか。

[SheBlieves Cup 第2戦] 日本代表 – コロンビア代表/2025年2月24日4:00(現地23日)/ステートファーム・スタジアム

 ニルス・ニールセン監督の公式戦初戦となった「SheBlieves Cup」オーストラリア代表戦、19歳のDF古賀塔子(フェイエノールト)が堂々とセンターバックでフル出場して4-0の無失点勝利を支えた。

 その丁寧な語り口調からは想像できないような、相手の勢いを削ぐアグレッシブな守備を見せていった。また173センチとサイズもあり実に頼もしい。3バック(ストッパー)、4バック(CB)の使い分け、選手交代を経ての対応など見事だった。

 JFAアカデミー福島を経て、WEリーグを介さず、そのまま海外でのプレーを選択した。タフな環境に身を置くことで古賀は進化を感じ取っている。

「1年オランダでプレーし、強度やフィジカルの差がある中での戦いは日頃の練習から感じられるので、対人の守備はより成長できました。相手が前からプレスに来た時、その逆を突くプレーを意識しています」

 なでしこでは、サイドバックでの起用が多かった。ただ、フェイエノールトでもセンターで起用されるようになり、今回、ニールセン監督は初陣で中央に抜擢。その期待に応えた。

 ビルドアップの面では、「一つ剥がしてボランチのところまで持ち上がっていくことも要求されています」という。より攻撃に関与する役割が期待されている。ニールセン監督の要求は、さらに彼女の可能性を広げていくはずだ。

 なでしこジャパンは今大会、このあとコロンビア、アメリカと対戦する。イングランドのチェルシーFCで活躍するコロンビアのキーパーソン、メイラ・ラミレスとの対決はあるか。あるいはFIFAランキング1位アメリカ戦で再び起用されることになるのか。古賀が一気に進化を遂げる大会になりそうだ。

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取材・写真/早草紀子
text and photo by Noriko HAYAKUSA

Posted by 早草紀子