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【移籍】浦和加入『合意』報道のトルコ代表FW、フェネルバフチェ残留を決断「モウリーニョから『君が必要だ』」

フェネルバフチェのジェンク・トスン。※自身のインスタグラム(@cenktosun)より

出場機会を得られずにいるが…。

 J1リーグ浦和レッズが獲得を目指して「合意」に至ったとトルコで報じられてきた同国1部(スュペル・リグ)のフェネルバフチェSKに所属するトルコ代表FWジェンク・トスン(Cenk Tosun)だが、3月10日までに今季の残留を決断したという。これまでの噂は一体なんだったのか……。

 トスンは1991年6月7日、ドイツ・ヘッセン州生まれの33歳。ドイツとトルコ国籍を持ち、トルコ代表として53試合・21得点。EURO2024にも出場していて、2試合・1得点を記録している。183センチある生粋のストライカーだ。

 これまでトルコメディアで、「トスンは浦和レッズへ移籍することで条件面で合意に至った」などと報じられてきた。そうしたなか、3月10日、トルコメディア『フォトマック』は、テクニカルダイレクター、そしてジョゼ・モウリーニョ監督がトスンと話し合い、「シーズン終了まで君が必要だ。残ってほしい」と伝え、トスンがこれを受け入れて、残留を決断したと報じた。

 おそらくフェネルバフチェ側からの情報ではないか、と見られる。トスンはチームで出場機会を失っているのが現状なだけに謎も多い。一体、これまでの「合意」報道はなんだったのか。

『アス』の記者を務めるトルコ人のムスタファ・オズグル・サンカル記者は3月7日にエックス(@mozgursancar)で、浦和が1.5年、トスン側が2.5年の契約年数を主張し、両者の話し合いは平行線を辿っていると伝えた。浦和が2年半契約に合意すれば、この交渉が成立するともレポートしていた。

 トスンは今季これまでリーグ7試合・1得点、公式戦通算17試合・2得点、先発は2試合のみだった。フェネルバフチェとは2026年6月まで契約を結んでいるため、移籍金も発生する。

 トルコでは、今回のように噂の段階で一気に「合意」と報じられるケースが多い(実際に移籍が実現したこともある)。浦和と何かしらの接点はあったようだが、あくまでも噂レベルだったと見られる。

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 Jリーグの冬の移籍ウインドーは3月26日まで開いている。果たして、10億円規模で賞金を獲得できるアメリカ・クラブ・ワールドカップ(クラブW杯)にも出場する浦和だが、まずこのタイミングでの補強を実現できるだろうか。