【浦和】トルコ代表FWトスンの移籍は「モウリーニョ次第」か。ELレンジャーズ戦で遠征メンバー入り、インスタも更新…
トルコ代表で「9番」をつけるジェンク・トスン。※トスンのインスタグラム(@cenktosun)より
フェネルバフチェとの交渉はこれから、あるいは!?
J1リーグ浦和レッズが獲得に向けてオファーを出したとトルコで報じられる同国1部(スュペル・リグ)フェネルバフチェSKのトルコ代表FWジェンク・トスン(Cenk Tosun)だが、現地3月13日にスコットランドで開催されるUEFAヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16のレンジャーズFCとの第2戦でメンバー入りを果たした。
ジョゼ・モウリーニョ監督がトスンを引き留めている、という現地情報もまんざらではないようだ。いずれにせよ近日中の移籍決定はなくなった。
フェネルバフチェは3月12日、レンジャーズ戦に臨むメンバーを公式エックスで発表。21人のリストの最後に、トスンの名前が記載されている。またトスン自身もインスタグラム(@cenktosun)のストーリーズで、飛行機での写真をアップしている。
このストライカーの浦和行きについて、現地メディアでは「あとはモウリーニョ次第」ともレポートしている。その状況が一番有力視される。
昨年のEURO2024にも出場しているトルコ代表ストライカーを巡っては、トスンが2.5年、浦和が1.5年の契約年数を主張していると報じられてきた。一方、モウリーニョ監督がトスンと話し合い、「シーズン終了まで君が必要だ。残ってほしい」と伝え、トスンがこれを受け入れたとも伝えられた。
そんななか3月11日、『スポーツデジタル』は「浦和が『正式オファー』をフェネルバフチェに提示した。すでにトスンは浦和と合意していて、あとはクラブ間の交渉に委ねられた」と報じた。個人条件について、浦和とトスンサイドで基本合意に至った可能性はある。
ただ今回、トスンはELに向けてメンバー入りを果たした。
つまり、フェネルバフチェのモウリーニョ監督は、この移籍を容認していない。あるいは、やはり噂段階である、あるいはフェネルバフチェがオファーを拒否したことも考えられる。
もちろん、浦和がトスン側と何かしら接触を図ったのは事実なのだろう。
あるいは、第1戦を1-3で落としているこのELで、フェネルバフチェが逆転で勝ち上がれるかどうかにより、モウリーニョ監督のトスンに対する姿勢が変化する可能性は大いにある。確かにELで勝ち上がった場合、今後の過密日程を踏まえると、トスンのような経験豊富なストライカーがチームにいれば頼もしい限りだ。
今季のトスンは先発がわずか2試合で、公式戦通算17試合・2得点・1アシストにとどまる。それでもモウリーニョ監督は公式戦全試合でトスンをメンバー入りさせている。トルコリーグでも首位ガラタサライJKに次ぐ2位で、十分逆転のチャンスはあり、「結束」を重視する指揮官は貴重な戦力と見なしているようでもある。
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トスンは1991年6月7日、ドイツ・ヘッセン州生まれでトルコ国籍を持つ生粋のストライカー。これまでトルコ代表として53試合・21得点を記録している。