中居正広さんが見解を公表か。フジテレビ問題、第三者委員会の“一方的”な発表を受けて
フジテレビ (C)SAKANOWA
『女性セブンプラス』がその可能性を報じる。弁護士らは以前から問題点を指摘。
元タレントの中居正広さん(芸能界からの引退を発表)の女性トラブルを発端にフジテレビの様々なコンプライアンス問題が明らかになり、株式会社フジ・メディア・ホールディングスの依頼を受けて第三者委員会の報告書が3月31日に公開され、今なお波紋を広げている。
そんななか『女性セブンプラス』が4月25日、中居さんサイドが「水面下」で新たな弁護士への依頼や弁護団を組む動きが見られたと報道。第三者委員会の発表した報告書で、女性に対する性的な加害者と一方的に結論づけられた内容に対し、自身の考えを示すことを検討していると伝えているのだ。
同報告書が公開されたあと、多くの弁護士も中居さん本人の聴取がないにもかかわらず、罪を結論づけている内容に対し、疑問を呈す声は聞かれた。テレビなどにも出演しその解説の分かりやすさでも人気を博す若狭勝さんは真っ先に、自身のユーチューブチャンネル「ニュース善悪のジャッジ(『若狭勝のニュース塾』から改題)」で、次のように問題点を指摘していた。
「双方から話を聞いておらず、状況証拠的なことから認定しています。(これまでの報道などから)私でさえ推測できることから『性的暴力があった』としている。当日の状況は記されてなく、(この内容であれば)第三者委員会でなくてもできたのではないかと思われます」
問題が起きたとされる当日の状況は二人にしか分からない。しかも双方から事情聴取できていない。その状況で、「結論づける」のは、一方的すぎないかというのだ。
また、中居さんが守秘義務の解除に応じなかったというが、そもそも契約で結ばれていた「守秘義務」を尊重し遵守したと言える。そのうえで、一貫して「暴力」はしていないと主張したものの、報告書ではその点への配慮がなされなかった。
社会学者の古市憲寿さんはこのほどフジテレビ系列の『Mrサンデー』で、中居さんがA子さんを誘ったメール内容がつまびらかにされた一方、それに対するA子さんの返事が公開されていないことを疑問視。また、問題とされる日まで、「空白の3日間」があることに着目し、つまり報告書に記されていないこともまた多いと指摘していた。
男女のトラブルは、二人にしか分からない……あるいは互いですらよく理解できない事実や事情も少なくない。
第三者委員会がこの短期間で一気にこの報告書をまとめたことは評価されている。また、PTSDを発症し、仕事を辞めることになったというA子さんへの配慮も優先されなければいけない。
関連記事>>中居正広問題、性的暴行で懲役4年の某俳優と比較すると…若狭弁護士「常軌を逸脱する状況では」と指摘
とはいえ中居さんがこうして一方的に叩かれている。その状況もまた、決してフェアではないと言える。