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【浦和】力強く舞う赤の両翼、金子拓郎「それが連勝につながっている一番大きな要因」

浦和の金子拓郎。写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI

スコルジャ監督も攻守両面の貢献を評価。

[J1リーグ 12節] 浦和 1-0 広島/2025年4月25日19:33/埼玉スタジアム

 J1リーグ12節、浦和レッズがマテウス・サヴィオのスーパーカウンターからパスを受けた金子拓郎が加入後初得点となる決勝ゴールを決めて、優勝候補に挙げられてきたサンフレッチェ広島に1-0の勝利を収めた。浦和はリーグ4連勝で、首位・京都サンガF.C.と2ポイント差の3位に。

 浦和のマチェイ・スコルジャは、ゴールをもたらした二人のプレスへの切り替えなど守備面への貢献も高く評価していた。

 そのプレスついて金子は試合後、ちょうど良いバランスを、チームとして掴めつつあると頷いた。

「クロスの掛け方は試合を重ねるごとに良くなってきています。それが連勝につながっている一番大きな要因だと思います。意識しているのは、中間地点を取るところ。下がりすぎると押し込まれ、上げすぎても裏を取れてしまいます。プレスへ行くところと行かないところの判断は、かなり意識しています」

 開幕当初や結果が伴わずにいた時期は、「ガムシャラに追っていただけというのもあったり、それに行けなかったらただ下がるだけというシーンも多かったと思います」という。

「今は前から連動して、プレスが掛かったら自分も行く。掛からなかったら、中間地点を取って牽制するという判断が、自分だけではなく、前線の選手たち全員できていると思います」

 先発メンバーが固定されるなか、その感覚を共有できているというのだ。

「いい守備ができているな、というのはチーム全体で実感しています。それを継続しつつ、ボールを持った時に、もっともっと押し込めれば、チームとして進化していけるのではないかと思います」

 とはいえ金子はドリブルを武器に、ゴールへ襲い掛かる執着を生業にしてきた生粋のアタッカーである。

「やはり前線の選手としては、結果が全てだと自分は思っています。プロとして、結果には常にこだわり今までのサッカー人生はやってきました。かといって守備を疎かにせず、今日のように点を取れていけば、自分としても一つ選手として、進化できるのではないかなと思っています」

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 怒涛の5連勝へ――。ホーム5連戦の4試合目、5月3日の東京ヴェルディ戦では、金子の2試合連続ゴールで再び埼スタを沸かせたい。