【横浜F・マリノス】首位・鹿島に勝利! GK飯倉大樹が「震えた」というサポーターの熱い応援、自問自答し続けたなかで示した「闘う覚悟」
横浜FMの飯倉大樹。写真:原田裕介/Photo by Yusuke HARADA
「なんの意味があって、自分はここにいるのか?」。ついに7連敗でストップ
[J1 18節] 横浜FM 3-1 鹿島/2025年5月25日14:03/日産スタジアム
J1リーグ18節、リーグ最下位と苦しむ横浜F・マリノスが永戸勝也の先制弾とヤン・マテウスの2ゴールで、首位の鹿島アントラーズに3-1の勝利を収めた。横浜FMの連敗は「7」でストップ、鹿島の連勝も「7」で止めた。
GK飯倉大樹は、パトリック・キスノーボ監督のもと、AFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)エリートのファイナルステージからの帰国後、J1リーグ5試合連続で起用されてきた。その期待に応える勝利を、ついにホームの日産スタジアムでもたらした。
6月1日で39歳になるマリノスを支える守護神は、「一番最初に言いたいのは」と切り出し、連敗中でも支えてくれたサポーターへの感謝を口にした。
「ずっと負け続けていたなかでもサポーターが応援してくれて。今日チームバスがスタジアムに入る時に応援してくれているのを見て、すごく震えました。ここで、自分のプレーをしなかったら男じゃない。なんの意味があって、自分はここにいるのか? と、この4試合、ずっと自問自答していました。その意味でも、この結果につながってくれたこと、それがディフェンスやチームに伝播していったこと、最低限、自分の仕事をできたのかな? と思っています」
この日はビッグセーブも見せた。鹿島に傾いた流れを再びホームチームが掴み返して、勝利を手繰り寄せたのも収穫だ。飯倉は「自分のプレーが良かったかどうかという評価より、みんなで90分間守れて勝てたことが良かったです」と頷いた。
「とにかく今日は自分がどうなろうと“闘う”と覚悟を決めて来ました。勝つために。ここからずっと、チームが勝てるように続けていきたいです」
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ホームスタジアムで声援を送り続けてくれたサポーターへ、飯倉はその覚悟を勝利という結果で示した。チーム一丸で掴んだ大きな1勝だ。