【サッカー】「GKの8秒ルール」カウント開始は「次のアクションに移せる段階から」
佐藤隆治 JFA審判マネジャー(Jリーグ担当統括)が新ルールを説明。GKの「8秒ルール」、Jリーグでは8月から適用される。(C)SAKANOWA
ボールをキャッチした瞬間から、ではなく。
日本サッカー協会(JFA)審判委員会(扇谷健司委員長)は7月2日、JFAハウスでレフェリーブリーフィングを行い、国際サッカー評議会(IFAB)によって更新された2025-26シーズンの新ルールを、メディアに向けて解説した。
世界共通のルールであり、Jリーグ、WEリーグでは8月から採用される。
このうち「ゴールキーパーの8秒ルール」について、佐藤隆治 JFA審判マネジャー(Jリーグ担当統括)が、いち早く採用されているアメリカ・クラブ・ワールドカップ(クラブW杯)の映像を用いて説明した。
これまでGKのキャッチから6秒間を越えた場合は間接フリーキックが与えられる「6秒ルール」が明記されていた。しかし、まったく厳密に運用されてこなかった。
そうしたなか今回「8秒ルール」が設定された。GKがボールをキャッチしたあと、主審が「8秒」を数える。それまでにプレーが再開されなければ、相手チームにコーナーキックが与えられる。
クラブW杯ではこれまで二回、この反則が適用されている。
佐藤氏の説明でより強調されたのが、そのカウント開始のタイミングだ。
例えば、GKが倒れ込んでボールをキャッチする、キャッチしたGKが相手選手に囲まれている……。そのような場合、主審がGKについて「次のアクションを起こせる」と判断した段階から、カウントを開始するということだ。
そして主審は残り5秒になると、手を上げて、GKが分かるように、0秒まで「カウントダウン」を開始。しっかり声を出すことも求められる。
このルールの狙いはプレーの連続性、プレー時間(アクチュアリング・プレーイングタイム)の増加にある。今回の説明にもあったが、正確に「8秒」を数えて、ファウルを取ることが目的ではない。
ただし、「この間はファウルで取られた! 今回はなぜ取らない!?」など不満を避けるためにも、今後は公平性のあるルール運用が求められそうだ。
JFA審判部はこうした報道を通じ、ファン・サポーターにも正しい競技規則(ルール)の理解を求めている。
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各コンペティション・大会での新ルールの運用開始日は次の通り。JFA公式サイト「競技規則」に、PDFで新たな競技規則に関捨ても詳細が掲載されている。
