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【浦和】惜しい決定機、中島翔哉が語ったGK谷晃生との駆け引き「多分あそこに来るとは、分かっていたと思う」

浦和の中島翔哉。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA

「ディフェンスが固めていたので、そこに当たらないように…」

[J1 35節] 浦和 0–0 町田 / 2025年10月25日14:03 / 埼玉スタジアム2002

 J1リーグ35節、浦和レッズはFC町田ゼルビアとスコアレスで引き分けた。実に最近7試合で6度目のノーゴール。唯一の得点は、ヴィッセル神戸戦でのセットプレーによる1点のみだ。

 そうしたなか、この日、異彩を放ったのが3試合ぶりにメンバー入りし途中出場した『10番』中島翔哉(Shoya NAKAJIMA)だった。

 67分に関根貴大と交代出場すると、相手の嫌がる高い位置で起点となり、攻撃の流れを作り出した。試合終盤の87分には、チームとして狙っていたショートカウンターを発動。マテウス・サヴィオ、小森飛絢との連係からフリーになった瞬間、中島が左足でコントロールショットを放った。しかしボールはゴール隅を突いたものの、ジャンプしたGK谷晃生の好セーブに阻まれた。

 中島は試合後、その決定機についてこう振り返った。

「ディフェンスが固めていたので、そこに当たらないようにと思いました。(GK谷を褒めるべき?)多分、あそこにボールが来ると分かっていたと思うので、その逆を突くことなどできれば良かったです。これを次に生かしたいです」

 中島としてはDF陣の隙間を縫ってゴールの枠内に向かう狙い通りのコースを突けた。しかし、谷にシュートコースを読まれていたという。

 相手の予測を上回るプレー選択で結果を残し、観客を驚かせてきた中島だけに、さらにもう一工夫したかったと悔やんでいた。

「(戦況を見守っていて?)0対0だったので、まずは得点の可能性を上げられるようにしたいと思っていました。途中から僕が出る時は得点が必要な場面が多いので、そこでしっかりと次はゴールやアシストをしていきたいです」

 イサーク・キーセ・テリンの高さをチームとしてなかなか生かせずにいた。それだけに、味方の武器を引き出せる中島とのコラボレーションも、もう少し見たいところでもある。

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 リーグ戦は残り3試合、ホームではあと1試合だ。中島の魔法のようなプレーで、埼スタに興奮と歓喜をもたらしたい。